時代遅れな外装の無効化
限られたリソースを有効活用するため、2013年4月24日までに、Vector legacy (2010)、MonoBook、Modern、Cologne Blue以外のすべての外装が MediaWiki およびウィキメディア・プロジェクトの全ウィキから、永久的に除去されます。これらの時代遅れな外装[1]を使用している利用者の外装は、対象となるウィキでの既定の外装（既定ではVector legacy (2010)）に自動的に切り替わります。
この変更で影響を受ける人はどれ位いますか？
活動中のウィキメディア利用者のうち約0.53％、1000以上の編集をしている活動中の利用者のうち約0.39％です。活動をやめた[2]ウィキメディア利用者のうち0.31％にも影響があります。詳細な統計情報もあります。
すべきこと
モノブック、モダン、ケルンブルー、ベクターのどれかを使用している利用者（外装設定を変更したことがない利用者）は、影響を被らないので、何もしなくても大丈夫です。
上記以外の外装を使っている利用者はページ上部のリンクボタンから、個人設定を開き「表示」タブをクリックして、「ベクター」、「モノブック」、「モダン」、「ケルンブルー」のどれかに外装を変更できます。
なぜ無効化されるんですか？
主な理由は、今構築されている新機能（ウィキ間の通知、簡単にパトロールできる特別ページ、使いやすくなったトークページ）に古い外装が合わないことです。古いソフトウェアをコミュニティにとって使えない新しいソフトウェアと入れ替えるなんてありえません。やってはいけないのです。
問題点は、古い外装が増えすぎたため、それぞれに対応するように開発を進めるのは作業時間を消耗します (もちろん寄付者のお金も減ります)。9種類も10種類もある外装を対象に、適したものを作ろうとして時間を費やすと、新しい機能の作り込みや現状のソフトウェア保守にかける時間が無くなります。実際にビルドできるものにも制限がかかり、とても便利な機能を作りたくても、2001年や2002年に作った外装には適合しないかもしれないからです。突き詰めると、ソフトウェアの数をしぼってとても時間をかけて開発するのか、サイトを分割してしまうのか、あるいは第3の道として私たちが選択した外装を終わらせるかなのです。
なぜこの4つの外装を残すのですか？
現在、使用可能な外装 – ベクター、モノブック、モダン、ケルンブルー – は、現状で提供している機能に適合する／または活動中のメンテナーがいるから選択しました。ベクターはすべての新しい開発およびバグ修正を目的に提供され、最新の状態に保っておく公式外装です。他の3つ (モノブック、モダン、ケルンブルー) は主にこれらを引き続き利用できる状態に保とうと時間を提供するボランティア開発者がサポートしています。ウィキメディア財団では、これら3つの古い外装に着実に「名誉ある退役」をもたらし、新機能がある程度は機能するようにします。しかしながら詳細、もし壊れた時には、これらもやはり無効にする必要があるかもしれません。
無効化対象の古い外装は遅い接続回線やコンピューターに適しているのではないですか？
ほとんどの場合、不適合です。とても古い外装はコード数が少なく、処理能力が低いコンピュータやネット接続環境が良好ではない利用者に向いていました。しかしながら2011年以降、 技術上の変更により以前の状況はもはや当てはまらず、差はごくわずかになりました (せいぜい数キロバイトまたは典型的なページペイロードの5％未満)。
その反面、ベクターとモノブック外装は背景画像を採用 (クラシック／スタンダード外装と異なる点)、CPU負荷はごくわずかに増えるかもしれません。モダンとケルンブルーにはこの問題は無関係です。
JS/CSS スクリプトをカスタマイズし、古い外装の雰囲気をまねしても、ダウンロードに余分な時間がかかります。
古い外装にお気に入りがあるのに…なんとかなりませんか？
MediaWikiの外装は、JavaScriptとCSSを使うと利用者自身が好みに合わせてカスタマイズできます。利用者はその方法で、簡単に現在、使っている外装（ベクターやモダン等）の要素を再構成し、古い外装（クラシックやノスタルジア等）を再現できます。この方法なら、消えてしまう外装からお気に入りの機能を引き写すことができます。
サポートが必要な場合は、問題点を明確に、対策がとれる形で示し、古い外装のどの機能を新しいが外装に持ち込んでほしいか、Tech宛てにご連絡ください。例文は右のとおりです。「前はクラシック外装を使っていて、今度はモノブックに切り替えました。字体を既定のサンセリフではなく serif 体に戻す方法はありますか？」