Global AbuseFilter/2014年 告知
こんにちは。
AbuseFilterは、 荒らしやスパムを防ぐために用いられるMediaWikiの拡張機能です。管理者など権限のある利用者は、wikiに加えられた操作(編集やアカウント作成など)を分析して不正利用の可能性のある特定の操作パターン(たとえば、同じ文字ばかり繰り返すような編集)を検知するフィルターを作成することができます。AbuseFilter managerは、個々のフィルターの公開・非公開を指定できます。 公開フィルターは、フィルターのソースコードと検知されたログ(フィルターが有効化されている場合)を誰でも見ることができます。非公開フィルター(のソースコードと検知ログ)を見ることができるのは、AbuseFilter managerに限られます。
AbuseFilterは、編集、ページ移動、ファイルのアップロード、アカウント作成などをフィルターできます。AbuseFilter作成者は、該当する編集があったときに以下のような操作発動を選択できます:編集のタグ付け、編集を阻止、custom interface messageで利用者に警告、利用者をブロック。編集がフィルターに引っかかると、ログが記録されます。AbuseFilter 拡張機能の詳しい説明は、MediaWiki.org にあります。
グローバルな(つまりウィキメディアのwiki群を通して有効な)AbuseFilterをつくろうという技術的な作業は、2009年に始まっています。2012年には、MetaウィキでGlobal AbuseFilter をつくろうという提案がなされました。Metaウィキのtalk pageで投票が行われ、賛成多数となりましたが、議論はあまり周知されず、参加者もわずかでした。 ほぼ2年間、この提案は放置されていましたが、技術的な開発はゆっくり継続されていました。2013年、Global AbuseFilterは一部のウィキで有効化されました(metawiki, specieswiki, incubatorwiki, testwiki, test2wiki, mediawikiwiki。2014年には"small wikis"も)。これは試行フェイズの始まりでした。Global filterは最近では"medium sized wikis"でも有効化されています。 Global filterのルールがいくつか提案されていますが、完全に受理されてはいません。global AbuseFilterの利用に関する方針について、RFCが進行中です。 その一方、特定のウィキがglobal AbuseFilterの利用からオプトアウトすることは可能です。オプトアウトを希望するウィキは、Global AbuseFilter/Opt-out wikisに希望を出せばよいのです。