2017年ウィキメディア運動戦略/ソース/要約 14日から28日
これはメタ上のSourcesページの短い要約です。ここで使われているショートカットは、既存の言語とプロジェクトのコードをアルファベット順に並べてあります。たとえばアラビア語版ウィキペディアの場合は Ar.WP です。 この文章では、Sourceページが要約するプロジェクトとプラットフォームの活動を大まかにお伝えするため、この文書の作成時に利用可能だったソースステートメントの数を示しています。例えば(3s)は要約作成の時点にソースページを参照したところ、3件のステートメントが利用可能だったことを意味します。
主な内容(準備中):
- 技術的な改善に強く焦点を当てるべきで、知識の代替的な形態(音声や地図ほか)ならびに携帯端末、音声検索、拡張現実 (AR)、AI、さらにウィキデータ(対象コミュニティはアラビア語、ベンガル語、ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、ヘブライ語、ヒンディー語、イタリア語、メタ、ポーランド語、ベトナム語、中国語)に強力に投入することをふくめる。
- いくつかのコミュニティでは、より品質の高い多言語ソフトウェアと翻訳支援機能のニーズが高まっており、多言語のプロジェクトウィキあるいは既存のウィキの統合の可能性まで念頭に置いている。またコンテンツの有料作成をふくめたコンテンツの質にも注目している (ドイツ語、スペイン語、ヘブライ語、ヒンディー語、イタリア語、日本語、メタ、ポーランド語、ポルトガル語、スウェーデン語、ロシア語、中国語)。
- いくつかのコミュニティでは、より参加しやすく親しみのある環境作りが重視されている。これには、より幅広いハラスメント対策とジェンダーギャップ解決策を含む(対象コミュニティはベンガル語、ドイツ語、スペイン語、フランス語、メタ、ポルトガル語、ロシア語、ベトナム語)。
- コミュニティは教育機関とのより緊密な協力の必要性を重視しており、ウィキメディアの拠点をそれらの主体に置くことまで視野に置く (対象コミュニティはアラビア語、ベンガル語、スペイン語、ヘブライ語、ヒンディー語、イタリア語、ベトナム語)。
- アジアと英語のコミュニティでは、オフラインでのウィキメディア開発と農村地域へのアウトリーチ活動によってすべての村にウィキメディアを届けることが重視される傾向にある (対象コミュニティは英語、ヒンディー語、ベトナム語、ベンガル語)。
- いくつかのコミュニティは確立した立場から、WMF(De、Ru)が技術協力を深める必要性と、ウィキメディア運動の政治化とWMF中心主義に陥り、教育的関心を失ったという懸念を繰り返し述べている(対象コミュニティはドイツ語、フランス語、ヘブライ語、ポーランド語、メタ)
- アラビア語版ウィキペディア井戸端 (3s)からウィキメディアの常設の拠点を教育機関に置くこと (§Ar1) をふくむウィキペディア教育プログラムが優先されるべきとの見解がまとまり、また関連のFacebook のグループ (4s) が強調した点はウィキメディアプロジェクトの技術面の改善(§Ar2.1 (to 4)。
- ベンガル語オン・ウィキ議論(35s)は地方重視の運動の分散化(§Bn1.2, §Bn1.31)、ウィキデータの開発(§Bn1.6, §Bn1.25)、そしてより参加しやすい環境づくり (§Bn1.21). 、関連団体との提携 (§Bn1.7)、スペル修正ツールの開発 (§Bn1.5)、ウィキソース上でオーディオブックの作成 (§Bn1.8) が重要との見解が浮き彫りになった。記事の作りやすさとコンテンツの品質と量の両方を強調する必要がある。世界規模のコンテストを頻繁に開いて貢献(モバイルデータなど)に報酬を出したり、学生の参加や新入社員への指導を促すなども効果的。姉妹プロジェクトを広め (§Bn1.26)、すべてのプロジェクトをウィキデータに自動更新で統合 §Bn1.25) する必要がある。ベンガル語コミュニティのミートアップ (6s)に参加したメンバーから、ウィキペディア・ライブラリーバス (§Bn2.1)とカレンダー (§Bn2.5, §Bn2.4) を使ったウィキメディアプロジェクトの普及が提案された。ジェンダーおよびコンテンツのギャップ (§Bn2.5, §Bn2.4) に言及する必要がある。
- 台湾(主体)の中国語Facebookのウィキペディアコミュニティでは、ウィキペディアの既存の記事の質を高めたいと述べている。旧ウィキメディア香港 (WMHK) の元議長が会合で述べたところでは、リソース不足が常にコミュニティ内の問題であったという。ウィキメディア財団による手厚い財政的および技術的な支援を得ると、より良い方向に発展できるとコミュニティは望んでいる。
- 英語版ウィキペディア(13s)のウィキペディアンからは、オフラインのアクセシビリティ(§En1)、情報の質(§En11)、グラフやマップのような機能(§En4)に焦点を当てるべきだと述べた。社外のパートナーとの強力、さらにコミュニティ技術担当(§En5)など財団内の連携が必要。秘密の有料編集(§En3)やウィキデータのユーザビリティ制限(§En8)の問題も未解決で、人工知能の利用は検討課題(§En13).。
- フランス語版ウィキペディア(66s)の寄稿者はより小さいウィキに留意し(§Fr1)、グローバルコミュニティ構築(§Fr2)と地域言語のプロジェクトの推進(§Fr4)に加え、ウィキメディアプラットフォームを最新の状態にすること(§Fr5)(拡張現実や音声検索など(§Fr57))、より厳しいハラスメント対策の策定(§Fr7)を提案した。質の重視(§Fr39)、すべてのプロジェクトで多言語ウィキを採用(§Fr11)、新しいユーザーが参加しやすい環境作り(§Fr6)と異文化間交流を奨励している(§Fr25)。プロジェクトの中立性(§Fr15)、国際化、さまざまな形式で知識を提供することなども課題。メディアやSNSを利用した広報を奨励すべき(§Fr41)。
- ドイツ語版ウィキペディアの議論 (37s) は質を向上させるため、ウィキペディア利用者の間で民主的に専門家委員会を選出するという考えを協議した(§De1.1-(§De1.13))。コミュニティの入りやすい環境作り(§De1.8)と記事すべてを最新の状態に保つこと(§De1.15)は重要。ウィキデータは参考にはなるものの(§De1.18)、誰かが更新する必要がある(§De1.19)。 量ではなく質を重視(§De1.21)。ウィキペディアはあくまでも民主主義であり、コミュニティがすべての管理人職権を任命すべき。ウィキメディア財団を小型化して本部をアメリカ国外に置き、資金調達は組織が担当する可能性に言及(§De1.13)。内部品質管理、方針改革と指導方針のページを設定する必要が私たちにはあり(§De1.30)、一次情報源の価値を再考する(§De1.25)。オーストリア (31s) 会議では入りやすい環境づくりを支持(§De2.1)、多様な意見や知識の源を伴う新しい知識の形式(視覚化)により(§De2.26)、最新の内容を維持する(§De2.21)。
- ヘブライ語版ウィキペディアン (17s) は、事実重視で政治的に中立、より多くの観衆にリーチすべきだと言う(§He1)。ウィキメディアの見直すべきところは、デザイン(§He12)、新技術の適応(§He6)、学界ならびに学生との連携(§He17)、質重視であり(§He10)、ウィキメディアのプロジェクトの統合も一考すべき(§He8)。有料編集の問題も対策が必要(§He13)。
- ヒンディー語ウィキメディアンのワッツアップグループ (25s)(訳注意・インスタントメッセンジャー) の議論によると運動の正式な組織を分権化し(§Hi1.2)、すべての村へのリーチに集中するべき(§Hi1.6)。携帯端末は優先する必要があり(§Hi1.18)、ウィキペディアをすべての端末にあらかじめインストールする(§Hi1.18)。教育機関の協力で生徒や教師を惹きつける(§Hi1.7)。量的(§Hi1.20)にも質的にも(§Hi1.14)発展が必要で、他の言語から関連のあるコンテンツを取り入れてどのウィキ上でも読めるようにする(§Hi1.24)。オープンで入りやすい環境作りは欠かせない(§Hi1.25)。グーグルハングアウトのヒンディー語ウィキメディアンの討論(12s)では、ウィキペディアが携帯端末からのアクセスをもっと簡単にするという意見も浮上(§Hi2.3)。ウィキペディアを村に届けるには、団体(§Hi2.6)や地方自治体(§Hi2.6)との連携が重要(§Hi2.5)。SNSでウィキペディアを広報する(§Hi2.7)、有給の職員の助けを借りて教育機関と協力する(§Hi2.10)。地域の言語でチュートリアル、電子書籍その他の資料を作成する(§Hi2.8)。
- イタリア語版ウィキペディアン (14s)によるとテンプレート(§It1.11)、ガイドラインとスタイルのマニュアル(§It1.8)の統一性、さまざまな言語やプロジェクト間のコミュニケーションの向上が必要(§It1.1)。募集と育成で寄稿者を増やす(§It1.5)。年少者(§It1.14)と生徒たちを惹きつけるために、たとえば青少年団体との共同作業など方法はたくさんある(§It1.13)。イタリア語版ウィキクォート(5s)利用者は、初心者向けのガイドラインを改善すべきと言う(§It2.2)。引用を改善するには協力してくれる図書館が必要(§It2.4)。ウィキクォートはSNS上で存在を示す(§It2.5)。イタリア語版ウィキソース(13s)の貢献者の提案によるとウィキメディアのプロジェクト間を相互に結び(§It3.1)、ウィキソースは他のプロジェクトと統合すべき(§It3.6)。ウィキソースの技術面を改善、携帯端末でも簡単にテキストを投稿・閲覧できるようにする(§It3.8)。一部の利用者は他のオープンアクセス作品を推薦する(§It3.3)一方で、複製(スキャン)された作品に集中すべきとの意見もある(§It3.15)。イタリア語版ウィキバーシティ(6s)は、この運動がウィキペディアの姉妹プロジェクトにもっと注力するべきと提案(§It4.1)。また学校や子供たちに焦点を当てるにはVikidiaなどのプロジェクトと協力すべき(§It4.5)。
- Twitter上の日本語版ウィキデータの取材(利用者1人、6s)ではウィキデータのベテラン利用者の感想として、プロジェクトの使命が不明瞭で説明が複雑だという(§Ja1.1 (to 6))。Slackのあるグループ(3s)はコンピュータ科学などWPの特定の分野でコンテンツの質が低いことに同意した(§Ja2.2)。Facebook メッセンジャーによる取材(9s)の意見ではプロジェクトの包括性と分権化(§Ja3.1)、さらに著作権の明示に焦点を当てるべきという(§Ja3.6)。またデータ構造(§Ja3.4)、データ連携(§Ja3.3)、データ入力(§Ja3.8) 、ウィキデータ上のデータ出力にも注力すべき(§Ja3.9)。オン・ウィキではコンテンツをより多く解放し(§Ja4.2)、より質の高い貢献者を集めることが話題になった(§Ja4.3)。
- メタ (21s) の議論ではコンテンツの質を保ち、偽ニュースに対抗し(§Meta4)、有料編集と戦い(§Meta18)、秘密のアドボカシーに対処する必要性が強調された(§Meta7)。1人の利用者がウィキメディア財団 (WMF) の自由な知識に向けた努力を宣伝しようと主張、他の利用者はWMFが開発したソフトウェアに代替物を探すべきだと言った(§Meta2)。分散したコミュニティ、正式な加盟団体(§Meta20)、可能性のある提携団体との協調を改善する(§Meta21)。知識を世界に広めるには、オフラインのアクセスを改善、私たちのコンテンツを容易に理解できるように作る。ウィキメディアの技術的側面の改善(§Meta12)や、マップやグラフィックツールなどの豊富なコンテンツを扱う機能に集中する(§Meta19)。ジェンダーおよびコンテンツのギャップに注目(§Meta6)、ウィキデータのプロジェクトにおける相互接続性を改善(§Meta14)。アメリカで包括的な概要の自由を提唱し(§Meta13)、互いに相違があっても尊重しあう(§Meta5)。
- ポーランド語版ウィキペディア (18s) では利用者の声を紹介、ウィキペディアの貢献はもっと簡単であるべきで(§Pl1.5)、ソフトウェアとして多言語の努力にもっと応えるべき(§Pl1.1)。何人かの利用者は同じ記事をさまざまな言語に翻訳するツールを使用、たとえばウィキメディア・コモンズやメタウィキなど、統一したウィキペディア作りを提案(§Pl1.8)。専門職向けデータベースにアクセスしてコンテンツを最新の状態に保つには編集者に報酬を払って雇うことも選択肢(§Pl1.7)。ウィキメディア財団 (WMF) と運動は政治的に中立であり、財団理事会はコミュニティをより良く代表すべきと議論された(§Pl1.3) 。財団は唯一の支援組織ではあるが運動を率いる組織ではない(§Pl1.14)。ウィキペディアの姉妹プロジェクトに注目(§Pl1.15)、多言語で編集の自治に注目する(§Pl1.18)。ウィキメディア・コモンズにアップロードしながら同時にmp3やmpegを変換するツール(§Pl1.17)。Pl.WP Facebookページのグループ(3s)は技術改善の必要性を強調(§Pl2.1)、政治的バイアスを議論。
- ポルトガル語版ウィキペディアン (8s) は参加しやすい環境に、嫌がらせや紛争、議論に対処し緩和する適切な仕組みを持たせると議論した。コンテンツのギャップは翻訳を優先せず、地元のコンテンツで対応する。
- ロシア語版(7s)の井戸端の概要で取上げた重要性とは、マルチリンガル(§Ru1.3)、利用者の地理的多様性(§Ru1.1)、オンライン参加の容易さと、技術改善のニーズについてウィキメディア財団の対応を改良すること(§Ru1.5)。Ru.WP RfC(6s)ではWP開発の草の根モデルの重要性(§Ru2.3)、コミュニティに参加しようとする新規ユーザーが出合う問題(§Ru2.4)および多言語化がさらに必要だと議論された(§Ru2.6)。
- スペイン語版ウィキペディア(11s)の戦略ページでは、運動全般の注目度の基準が向上(§Es1.1)、質の高い翻訳と言語サポートの必要性(§Es1.4)に加え、コンテンツのアクセシビリティ(§Es1.4)は運動の独立性を維持し(§Es1.6)、WPは教育ツールと提言した(§Es1.7)。私たちは新人に注目し(§Es1.8)、利用者の定着(§Es1.10)、ウィキペディアのインターフェースを最新の状態にして(§Es1.9)、現在の構造(§Es1.11)を分析することに注力する。スペイン語翻訳グループ(1s)では外部の専門家によるコンテンツの検証を支持(§Es2.1)。
- スウェーデン語版ウィキペディア(6)の井戸端では信頼性(§Sv3)とinterwikiの協働(§Sv5)の必要性に留意しつつ、Sv.WPと自国の百科事典(§Sv6)を比較。