コミュニティ要望調査2015年

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2015年コミュニティ要望調査は終了しました。現在Community Techチームは上位10個の機能や修正を開始しています。

2015年の11月と12月に、私たちはすべてのウィキメディア・プロジェクトから執筆者をお招きして、コミュニティ技術チームにどんなことをやってほしいかご提案を出していただきました。これは活発な執筆者のためのツールを改善したり、あるいは、機能に過不足がないようにしたりすることを目的としてなされたものです。

調査には634人が参加、107件のアイデアを話し合い投票しました。11月には2週間で提案書を提出して支持し、その後の2週間で投票でで票決しました。投票数が最も多かった上位10件の提案は、コミュニティ技術部署が評価と対処をするプロジェクトのバックログになりました。

上位10個の要望

  1. 切れた内部リンクのアーカイブへの移行(支持票111票) -- ノート
  2. 比較画面の改良(104票) -- ノート
  3. テンプレート、ガジェット、Luaモジュールのための中央グローバルリポジトリ(87票) -- ノート
  4. ウィキをまたいだウォッチリスト(84票) -- ノート
  5. カテゴリの数値ソート(84票) -- ノート
  6. コモンズの全言語でのカテゴリの許可(78票) -- ノート
  7. ページビュー統計ツール(70票) -- ノート
  8. グローバルクロスウィキの利用者会話ページ(66票) -- ノート
  9. 剽窃検知ボットの改良(63票) -- ノート
  10. 利用者ウォッチリストの追加(62票) -- ノート

すべての提案とPhabricatorのチケットはCommunity Wishlist Survey 2015/Resultsで見ることができます。

今後の展開

次はCommunity Techチームが上位10位の要望に対する予備評価を行います。問題を明確に定義し、解決策を提案して、それぞれの技術上、設計上の困難、およびコミュニティからの問題などを理解する必要があります。1月初旬のウィキメディア開発者サミット2016で予備評価について話し、サミット後に進捗報告を発表します。

上位10件は内容が他の案件と比べると明確であり、2016年の年初から細部を調べて作業を開始できる見込みです。案件によっては精査ならびに開発者、製品チーム、設計担当とコミュニティの皆さんとの協議に時間がかかると予測されます。中には規模が大きすぎるもしくは難易度が高すぎるせいで、着手に至らない案件もありそうです。

案件の分析は以下の点に注目します:

  • 賛成: 提案に全面的に賛成。調査ページの議論を含みます。反対票、中立票も比較対象で、それぞれオンウィキあるいはバグチケットの形で豊かな議論がかわされている場合があるからです。要望の中には、問題をきちんと把握し提案された対応策が合意できるかどうか、コミュニティでさらに議論が求められる可能性があります。
  • 実現可能かどうか: 作業量と範囲を検討する上で現状の障害因子や依存関係を含みます。
  • 影響力: 恩恵を受けるプロジェクトや貢献者の見積もり、安定した解決策か暫定的な対処か、貢献者の生産性と快適性を相対的にどれほど向上させるか。
  • リスク要因: 不利な点の想定、他の開発者の作業と干渉しないか、貢献者の中に負の影響を受ける集団はないか。

2016年度の実行計画は、状況10件の要望を可能な限り多く実現することです。もし完了しないものが上位10件から発生した場合は、責任をもって状況を精査し、分析の場に提出します。

それは2016年を通していくつものチェックポイントを設け、トップ10件それぞれの状況を報告することになります。その先頭は1月第1週のウィキメディア開発者サミットに当たります。事前の状況評価を発表する計画で、そこからさらに広い範囲へと公表する予定です。

今後の展開をフォローする熱意があるなら、以下の2箇所で記録をつけメモしていきますのでご参照ください。

選外になった97件の提案の扱いは?

得票数は足りなかったものの、良質で重要な提案がたくさん出たので、誰でもあのアイデアは惜しいと感じるものがあると思います。よろしければ全体リストを見てください: Community Wishlist Survey 2015/Results—コミュニティ要望調査2015年

今後はウィキメディア財団の製品チームの各担当に打診し、コミュニティの皆さんからお預かりしたアイデアの中から、いくつか着手できるものがあるかどうか打ち合わせします。また開発関連チームとも協働してボランティアの開発者が引き受けてくれる案件を洗い出す予定です。

また可能性としてはハイテクコミュニティが小規模でよくまとまった要望を上位10件の圏外から選ぶこともありますが、あくまでも上位10件への取り組みをさまたげないことが前提です。

このようにやるべきことは山ほどあり、まるまる1年を使えるなんて最高です。もし流れがすべてうまく運び成功すれば、2016年の終盤にまた要望調査を実施する計画で、さらに多くの皆さんの参加と、素晴らしいアイデアがかわされることを期待しています。

アイデアの提案や承認、議論への参加、討論での発言、投票行動のほか、担当者に励ましのメッセージをくれた皆さん、このようなライブな形で機能開発の場を開いたところ、皆さんがわざわざ立ち寄ってくれたことに深く感謝を申し上げます。これから始まる作業を前にして、胸が躍っています。

またこの機会にウィキメディア・ドイツ支部の技術チームTechnischer Communitybedarf に感謝します。この要望調査の流れの原形を発案したばかりか、2013年以来、コミュニティの要望実現に取り組み成果を上げ続けています。

コミュニティ技術からのお知らせはCommunity Tech/News (過去ログ) を参照してください。

アーカイブ

全調査項目の提案と議論は、以下のリンクで閲覧できます:

終結または停止した提案

終結または停止された提案はコミュニティ要望調査2015年/アーカイブに移動されました。

関連項目