ウィキメディア財団理事会掲示板/2020年5月 - コミュニティの健全な文化、包括性および安全な場に関する理事会の見解

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健全なコミュニティ文化、包括性、安全な場の声明

嫌がらせ、害意のある言動、無慈悲さはウィキメディア運動における私たち共有の価値観に反し、私たちのビジョンと使命に害をなします。いずれもフリーな知識を収集し共有し、普及する私たちの能力に悪影響を及ぼし、当事者となったウィキメディアン個々人の幸福を害し、ちょうきてきにみてウィキメディアプロジェクト群の健全性と成功を脅かすものです。理事会は利用者が生産的に貢献し、建設的に議論できる、たがいを歓迎しあい包括的で嫌がらせのない空間創りに向けて十分な進展があったとは信じていません。

理事会としてはこれらの問題の緊急性を認識するものであり、ウィキメディア財団に指示してコミュニティと協力して直接、状況を改善するよう求めます。その範囲には持続可能な慣行とツールの開発を含むものとし、嫌がらせ行為や害意のある言動あるいは無慈悲さの排除、包摂性の促進、互いを敬う談話を深めるとともに、参加者への危害を減らし、プロジェクトを偽情報や悪意のある行為者から保護することにより、私たちのプロジェクト群が信頼されるよう企図します。

財団は次の各点に特に取り組みます。

  • ユニバーサルな行動規範(UCoC:universal code of conduct)の策定と導入により、ウィキメディアのすべてのプロジェクト群がこれだけは遵守すべき規範とします。
    • 第1フェーズでは、covering policies for in-person and virtual events, technical spaces, and all Wikimedia projects and wikis, and developed in collaboration with the international Wikimedia communities、2020年8月30日までに理事会に提出して承認を求めます。
    • 第2フェーズでは明確な施行経路の概要を示し、ウィキメディアのコミュニティから聞き取った幅広い意見を取り入れて練り上げると、2020年末には理事会に提出して承認を求めます。
  • これらの方針および利用規約に準拠しない参加者に対処し、ウィキメディア運動への参加禁止もしくは制裁またはその他の方法で制限する行動をとること。
  • コミュニティの役務権限者とともに、関係者が提起した事案を遡及して[1]審査できる課程の策定と改善を行い、対象のうち法的もしくはその他の甚大なリスクをもたらしかねないものは除外します。
  • コミュニティの役務権限者への支援および協働を明示的に増やし、基本的に説明責任の遵守を求めつつ、それら役務権限者の安全を最優先します。

そのような指令が整うまで、理事会は財団に指示し、私たちの運動から嫌がらせ行為ならびに害毒を低減する方針の導入、運動におよぶ法的リスクの最小化について、可能な場合にはコミュニティと協働するよう求めます。ユニバーサルな行動規範をめぐるこれら2つの段階を完了し実施準備が整うまで、コミュニティの役務権限者にご参加いただく暫定的な評価プロセスを設けるものとします。この暫定期間とは、理事会の製品委員会も信頼安全チームに助言を行います。

これについて理事会はコミュニティと共同でさらに財団に指示し、信頼安全にかかわる能力について次の各点を含め、これに限定しない課題にさらなる投資を実施します。すなわち、ボランティアならびに職員を補佐する必要なツールの開発、データに裏づけされた意思決定に資する調査、成功を明確に示す指標の開発、研修用ツールならびに教材の開発(嫌がらせ行為の認知および衝突の開発にかんれんしたコミュニティの能力開発を含む)、さらに国際的な専門家およびその他の薬務提携により、嫌がらせ行為ならびにコミュニティの健全性や子どもの権利に関する協議に取り組みます。

上記の努力はウィキメディア運動全般からしかるべき提携先との協調と共同作業により実行し、その目指すところはコミュニティの統治による行動のルール(規範)と行動の標準作りの効果向上により、長期的にみて財団の介入を減らすことにあります。理事会と財団が共有する目標であり、これらの努力はコミュニティの統治性の有効なモデルの代替とするものではなく、ウィキメディア運動ならびに支援体制の持続可能性を維持するものです。

ウィキメディア・コミュニティーに参加される皆さんすべてに、今一度、開放性と多様性というウィキメディアの価値を具現化するよう、協働を強くお勧めします。すなわち、だれもが安心でき歓迎される文化の醸成するため、敵対と害毒をおよぼす陋習をなくすため、そのような害毒の対象とされた人々を支えるため、善意の人が貢献者となる学びを助けるためお力添えいただき、すべての貢献者にとって明確な目標の設定が進むようご自身のできる範囲でご支援くださるようお願いするものです。

理事を代表して、Raystorm (talk) 2020年5月22日21:50 (UTC)



  1. 定義の明確化:評価は行動が実行された後に行われるという意味であり、行動の実施の前提条件ではありません