IRC/クローク
WikimediaのIRCチャンネルの所属するLibera Chatでは、皆さんのIPアドレスやホスト名を「クローク」によって表示を置き換えて、所属を示すことができます。例えば、alex@123.45.67.89
をalex@wikimedia/AlexZ
と表示させます(表示は/who
、/whois
、チャンネルの出入りの通知など。通知を見る人のクライアントにより表示する通知が決まる)。Whoisなどで取得できるIPアドレスは機密情報や個人情報とみなされることがあるため、クロークを利用する人は多くいます。ただし、クロークを利用してもIPアドレスは安全に隠されるわけではないので、IPアドレスの可視化が心配であれば、VPNやbouncer/VPSを利用してください。
クロークの目的
- IRCによる検証:クロークを利用する主な理由とは、あなたがIRCとwikiで同一人物だと関連付ける証明としての使途です。偽のクロークは追加できませんので、例えばjwaleを名乗る
wikipedia/Jimbo-Wales
のクロークは当人がジミー・ウェールズであることを示しています。
- コミュニティプライド:freenodeの創立者である故ロブ・レヴィン(英語版)の説明によると、ユーザークロークはほかのIRCチャンネルであなたを見かけた人に対して、ウィキメディアンであるという誇りを示すのに適し、またウィキメディアン相互の共同体意識を築く手助けを意図したものだそうです。
ウィキメディアのクロークの管理者
ウィキメディアのユーザークロークの使用認可についてLibera Chatのスタッフとやり取りを行う担当者は次の方々です。(ウィキメディアのIRCグループ連絡員)
- Az1568 (talk) (IRC nick
Az1568
orAlexZ
) - Dungodung (talk) (IRC nick
dungodung
) - Fox (talk) (IRC nick
foks
) - Snowolf (talk) (IRC nick
Snowolf
) - Matthewrb (talk) (IRC nick
matthewrbowker
) - Stwalkerster (talk) (IRC nick
stwalkerster
orstw
) - AmandaNP (talk) (IRC nick
AmandaNP
)
すべてのクロークは、RFC 1034とRFC 1035にあるとおり、DNSホスト名の仕様に準拠した英数字(大文字と小文字のラテン文字、アラビア数字、ダッシュを含む)で記す必要があります。半角スペースやアンダーバーは使えないため、ハイフンを代用してください。
- 2005年2月以降、すべての Wikimediaクロークでいかなる文字コードも許可されなくなりました。どのクロークも
project/Username
の形式で登録されます。名前が競合する場合はケースバイケースで登録処理します。
- 2006年3月以降、ウィキペディア以外のウィキメディア・プロジェクトにもクロークを使用できるようになりました。下記のリストを参照し、もしご参加のプロジェクトが未記載の場合は連絡してください。
クロークの申請
クロークは、Libera Chatに接続し、/msg wmopbot cloak
というコマンドでプライベートメッセージを送信することでリクエストできます。リクエストに対する返事で受け取った指示に従ってください。その後、IRCグループ連絡員による手動バッチで対応されるまで待ってください。リクエストは1回だけにして下さい。重複してリクエストすると、リクエストが却下されることがあります。
If you already have a @user
cloak from Libera, you should still select "First cloak" in the application process. The option "Change cloak" is for people who already have a cloak from Wikimedia in our system.
もしあなたがLibera Chatのアカウントを持っていないのなら、先にアカウントを登録する必要があります。
As of 1 April 2024, all newly-registered Libera Chat accounts will have a @user
cloak automatically applied.
ウィキメディアプロジェクトのクロークは、以下の基準を満たした利用者にのみ発行されます:
- 利用者は確認済みの電子メールアドレスが必要です (使い捨ての電子メールアドレスでは受け付けられません)
- ウィキメディアプロジェクト群で少なくとも250編集の投稿履歴が必要です
- 登録後3か月以上たったウィキメディアプロジェクトのアカウントが必要です
- プロジェクトで実際にブロック期間中ではないことが必要です
この規制はLibera Chatでクロークの不正使用を防ぐために設けられています。ほとんどの場合、この規制が誠実な投稿者をクローク取得から締め出さないと期待されています。
これらの条件を満たせるのを待つ間、Libera Chatのスタッフで/stats p
に掲載された係員に依頼し、どの提携団体にも属さないクロークを取得できると指摘されています。ウィキメディア財団の職員は、編集回数と登録期間の適用を自動的に免除されます。
IRC/グループ連絡員から連絡があるのはあなたの申請に質問や問題がある場合のみです。それが無い場合は直接の連絡はありません。
You may, however, check the status of your cloak using wmopbot via the following command: /msg wmopbot cloakstatus
– which will return one of the following:
- Pending - Request is submitted and needs to be vetted by a group contact
- Approved - Request was approved by a group contact and they will reach out to Libera Chat staff as soon as possible
- Cloaked - Request was submitted to Libera Chat staff and successfully cloaked
- Rejected - Request was rejected due to not meeting one of the requirements and/or by group contact and/or Libera Chat staff discretion
クロークを使用可能にする
クロークをもらった後、NickServにあなたの身分を証明してクロークを有効にする必要があります。/msg nickserv identify <your password>
を入力するか、IRCクライアントのサーバーパスワードとして、あなたのNickServパスワードと同じものを設定してください。
NickServに身分を証明してからクロークが設置されるまで数秒のラグがあります。このラグは下記のように現れることがあります:
[21:00] » Join: An_IRC_User (~User@11.22.33.44)
[21:00] × Quit: An_IRC_User (~User@11.22.33.44) (Changing host)
[21:00] » Join: An_IRC_User (~User@wikimedia/Example)
これはIRCクライアントが「サーバーへの接続が成功したら自動的にチャンネルに入る」と設定されているからです。SASLを使うと、この問題を回避できます。これはNickServへの身分証明が終わるまでSASLがチャンネルに入ることなど他の動作を止めているからです。
クロークのオプション
昔はウィキペディアのクロークしか提供されませんでした。これらのクロークは「wikipedia/Username」という風の名前になっています(クロークはIRCのニックネームではなくウィキ上の利用者名に基づく)。今は普通のシステムでもプロジェクト固有の(ただし、言語固有ではない)クロークを申し込むことができます。
クロークは次の要件があります。
- ユーザー名の最初は大文字でも小文字でもよい
- すべてが小文字でもよい
- アルファベットでのみ始まり、DNSに使用できる文字であるA~Z、a~z、0~9と- (ハイフン)のみを含めることができる
使用可能なクローク