ウィキメディア財団/コミュニケーション/組織コミュニケーション翻訳者グループ

ウィキメディア財団の組織コミュニケーション翻訳者グループは、ウィキメディア財団が促進する翻訳者のグループであり、組織として発信するコミュニケーション資料(広報・告知ほか)の翻訳を支援することを趣旨とします。

バベルの塔

This translation model is coordinated by the Movement Communications team and began as an experiment supporting six languages. Over the fiscal year 2022-2023, we improved and scaled this model to support more languages as part of an initiative to connect the dots on translations and interpretation. It expanded further in 2023-2024, taking us to now being able to support more than 30 languages in our communications with the movement (with more languages being added regularly).

目的

このグループは、ウィキメディア財団のコミュニケーション部が調整する翻訳作業を支援しています。特に各部署発受信の伝達と連絡(コミュニケーション)に重点を置いています。

上記に関わるコミュニケーション資料は、以下を含みます(ただし、これらに限定されません)。

  • ウィキメディア財団ウェブサイト
  • 組織全体にわたる以下の報告類:
    • 透明性レポート
  • 組織からのお知らせ
  • 促進すべき内容に関連する資料

各部署受発信の連絡は当グループの担当から以下の各項を除外します。

  • 部門別報告書など、多言語読者を想定しない場合
  • プロジェクト記事
  • 資金調達資料
  • 既存の翻訳モデルを利用して成立するコンテンツ

翻訳者は、定められた期限内に翻訳を提供します。その翻訳の品質と正確さが一定水準であれば、(一定の法的条件を条件として)報酬を受け取ります。

過程

ウィキメディア財団各部署からコミュニケーション部門に要請が届くと、当グループへ配信するかどうか検討します。現時点で取り扱うコンテンツは、ウィキメディア財団のウェブサイト掲載用のものに限定しています。

要請は以下を明示しなければなりません。

  • 翻訳するコンテンツのボリュームを評価
  • 予想される所要時間
  • 翻訳の納期

コミュニケーション部門は財団内部で詳細を取りまとめ、翻訳者グループに向けて非公開メーリングリストを介して依頼の案件を伝えます。依頼は以下の各点ほかで構成されます。

  1. プロジェクトについての情報
  2. 翻訳作業の所要時間目安
  3. 翻訳作業に対する言語ごとの支払額
  4. 締切日
  5. 必要な言語

最初にその言語での提案を受けた人が、そのプロジェクトの指定翻訳者となり、その提案の言語への翻訳を担当します。コミュニケーション部は、各言語の翻訳者が決定するまで、継続して翻訳者を募集します。

期日前に作業を完了した場合、翻訳者は作業時間やプロセスなどに関する情報をフォームに記入し、その情報の用途の一つに支払いモデルに変更点を伝えることがあります。コミュニケーション部門は、プロジェクト仕様書に記載された情報に基づき支払い手続きをします(特定の法的条件を適用)。

ウィジェットチーム(Widgets team)からコミュニケーション部門に対して翻訳サポートの要請があり、案件はウィキメディア財団のウェブサイトに掲載予定の報告書です。この報告書はウィキメディア財団の主要言語すべて(ロシア語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語、中国語、フランス語)に翻訳してほしいとのことです。報告書は3ページの文章で構成されています。

ハーフページあたり1時間として、6時間かかると試算しています。財団では、翻訳サービス1時間あたり30ドル(USD)をベースに計算していますので、このプロジェクトでは1回の翻訳に180ドルを支払うことになります。このプロジェクトの翻訳費用は合計で1,080ドルとなります。これはウィキメディア財団から翻訳者に支払われ、ウィジェットチームが負担することになります。

メンバーシップ

ウィキメディアコミュニティの参加者で、コンテンツの翻訳経験がある方ならどなたでも加わることができます。グループとの連絡に用いるメーリングリストは、電子メールに基づきます。 各ターゲット言語ごとに3〜6名程度が理想です。

翻訳者と言語の一覧
言語 利用者名
Arabic dezedien
Mervat
Nada kareem22
علاء
Azerbaijani Eldarado
Bangla Aishik Rehman
RockyMasum
ZI Jony
Chinese Ericliu1912
Venuslui
Czech janbery
French Anass Sedrati
dezedien
Guillotinado
Linguistcorner
German XanonymusX
Greek KStampoulis
Hausa DaSupremo
Hebrew drork
Hindi Suyash.dwivedi
Hungarian Lois131
Igbo Akwugo
Indonesian Biyanto
Kunirasem
Italian Arabetta
Kazakh Batyrbek.kz
Korean *Youngjin
Macedonian Bjankuloski06
Malay WAqil
Nepali Tulsi
Norwegian Jon Harald Søby
Persian Darafsh
Polish Wojciech Pędzich
Portuguese ERtradutor
Linguistcorner
Victor Lopes
Romanian Turbojet
Russian AValkov (WMF)
Lilitik22
Mehman
Spanish andycyca
Guillotinado
Jaluj
Oscar_.
Swahili Rwebogora
Tagalog Chlod
Thai Azoma
Turkish Basak
Ukrainian Perohanych
Vietnamese Tahoangthang

対象言語は、翻訳者グループの発展とともに追加していきます。

ただし、常に一定量の翻訳作業があるわけではなく、また、数ヶ月間翻訳作業がないこともあり得ます。確実な収入源と見なさないでください。

参加方法

現在、ブルガリア語の翻訳者を募集中です。お問い合わせとご応募はmovementcomms wikimedia.org宛にご連絡をお待ちしています。

加入の条件は、申請者が法的条件に同意すること、ウィキメディア財団の契約者として働くことができること、適格であることと、ウィキメディア財団によって承認されることです。また、この条件は、募集プロセスの進行中に応募者や他の関係者からのフィードバックにより変更される可能性があります。

沿革

この翻訳者グループには提携団体がすでに採用しているモデルが下敷きにあり、ウィキメディア財団公式サイトを2018年にソフトローンチするとき(Soft launch)試験的に取り入れました。財団コミュニケーション部門は財団資料を英語以外の言語でも利用できるように取り組んでおり、このモデルの展開はその努力の一環です。

このモデルは2019年初めに開発され、2019年5月2日にコミュニティに導入されました。フィードバックを検討しつつ、発足時の参加者を特定し着任をもって2020年3月10日にプロジェクトを開始し、翌3月11日から実務に当たってきました。ウィキメディア財団の各部署で翻訳と通訳の点と点を線に結ぶ努力の一環として、2022年7月よりさらに変更を加えている途中です。

当モデルの今後の変更ならびに置き換えに関して、皆さんからフィードバックを集めて進める予定です。

関連項目