利用者投票は2011年8月30日をもって終了しました。これ以上の投票は受け付けません。
結果は2011年9月1日に発表が予定されていましたが延期され、9月3日に発表されました。

画像フィルター・レファレンダム

運営

ウィキメディア財団は、読者が特定の種類の画像を各自のアカウントで自発的に限定的に表示できるようにする機能、オプトイン(未設定状態では作動しない)の個人用画像遮蔽機能の開発と使用方法に、より多くの意見を集めるために、利用者投票を行います。この機能は、2011年6月に理事会によって要求されました

詳細と説明は、ここ、本ページでご覧いただけます。利用者投票の日程は2011年8月15~30日、運営サーバーはSoftware in the Public Interest社によってホスティングされたサーバーです。

背景

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理事会はウィキメディア財団に、個人用画像遮蔽機能の開発と施行を指示しました。

目的は、ウィキメディアのプロジェクトにある画像のうち、読者が見たくない画像を、最初に見た時の設定や事前の個人設定で、見えなくできるようにすることです。より多くの選択を読者に提供するため、遮蔽機能はできるだけユーザー・フレンドリーで簡潔にします。また、遮蔽機能自体を編集者が支援できるよう、できるだけ簡単にします。

遮蔽機能は全てのプロジェクトのために開発・施行されます。文化的に中立で、包括的な機能を目指します。この機能は、画像を完全削除するのではなく、要求に応じて読者から画像を隠すだけです。開発のために、私たちは多くの指導方針を作成しましたが、二律背反的な長所と短所(トレードオフ)は、開発過程中で作らざるをえないでしょう。これらトレードオフを作成する開発者を支援するために、それぞれの重要性の評価の支援を、利用者投票によってお願いします。

これはなぜ重要なのか?

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2010年のハリスレポートでなされた勧告のうち2つ(7と9)は、読者が見ずにいたかったと感じる画像を隠す手段を用意することと、そのように感じる可能性のある画像すべてを隠すような個人設定項目を用意することでした。

これらの機能のため、いくつかの設計原理があります。性的・暴力的な画像は、ウィキメディアのプロジェクトの任務「開放的で、自由で、教育的であること」を達成するために必要な成分です。しかしながら、これらの画像(生殖器や性行為、集団墓地、バラバラ死体)には、それでも、何人かの閲覧者の心をかき乱す力が必然的にあるでしょう(特に、閲覧者が子供だったり、突然に偶然見せられる場合)。オプトイン(未設定状態では作動しない)の個人用画像遮蔽機能の主眼は、2度目のコマンドがない限りそうした画像を表示しないことで、驚きを軽減させようとすることです。ウィキメディアの世界では、このように驚きを軽減することを、しばしば驚き最小の原則(the principle of least astonishment, or least surprise)と呼称します。

他方で、私たちは、この表示コマンドの用意が、これらの画像の表示を防ぐのではなく、遅らせるだけであるべきだと強く考えています。ウィキメディア財団(WMF)サイトからの情報入手に関する妥協は、すべての読者に敬意を払い、仕えるという責務の達成に必要不可欠な場合においてのみ許されます。画像を完全に隠すわけではなく、扉の裏に隠すこの方法は、私たちのそうした責務を満たしているといえます。

何を尋ねられるのか?

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以下の見解に対する同意・不同意の強度を、0から10の尺度でお尋ねします。0は強い不同意、5は中立、10は強い賛同です。

  • ウィキメディアのプロジェクトがこの機能を読者に提供するのは、重要だ。
  • ログイン読者でも、ログアウト読者でもこの機能を使えることは、重要だ。
  • 遮蔽が切り替え可能であることは、重要だ。読者が遮蔽状態を変えたいと決めたら、変えられるよう支援されるべきだ。
  • まだ物議を醸す画像として分類されていない画像を報告したり、印を付ける(フラグを立てる)ことを、各自でできるようにするのは、重要だ。
  • どのような画像を隠すか迅速かつ容易に選択可能にするため、例えば、暴力的な画像は表示するが、性的な画像は隠す、というようなことができるように、(例として5~10種類から)選択可能にするような機能は重要だ。
  • 機能が文化的に中立であることは、重要だ。どんな画像が潜在的に物議を醸すかは、できるだけ、世界的な見解や多文化的な意見が反映されることを目指すべきだ。

回答に必要な情報が足りないと感じる場合は、そのような意思表示をすることもできます。

画像遮蔽機能の外観は?

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画像遮蔽機能の開発はまだ始まっていないので、早期の実物模型とデザインのみ、ご覧いただけます。これらは利用者投票の結果や、機能開発の実現に基づく変化を被りやすいのですが、完成品はこれらの実物模型と非常に似た外観となるでしょう。これらの実物模型は、読者が設定できる3つの主な方法、ナビゲーションメニューからの設定、表示された画像からの設定、隠された画像からの設定を仮定しています。これらのスクリーンショットは、遮蔽機能が匿名利用者にどう見えるかを示しています。

規則

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投票資格

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編集者

ウィキメディアのウィキ群で所有している、どの登録アカウントからも投票できます(あなたがいくつのアカウントを所有しているかにかかわらず、投票は一度だけです)。ただし、投票資格があるのは、次の条件を全て満たすアカウントに限ります。

  • 2つ以上のプロジェクトで投稿ブロックされていないこと
  • 投票時に利用するプロジェクトで投稿ブロックされていないこと
  • ボットアカウントでないこと
  • ウィキメディアのウィキ群において、2011年8月1日以前に、10回以上の編集履歴があること(自分のアカウントをグローバルなアカウントに統一すれば、数個のウィキ群における編集を合算できます)。
開発者

MediaWikiの開発者は、次のいずれかの条件を満たせば、投票できます。

  • シェル・アクセスのウィキメディア・サーバー管理者
  • ウィキメディアのサブバージョンへのコミット・アクセスを保持し、コミット経験がある
係員および契約人

投票日前かつ2011年8月1日以前に雇用されたウィキメディア財団の係員と契約人は、投票の資格を得ます。

理事および諮問委員

理事会諮問委員会の現在の構成員と元構成員は、投票資格があります。

投票方法

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投票資格がある場合、

  1. 質問を読み、あなたの見解を決めてください。
  2. 自分が投票資格を得ているウィキ上の「Special:SecurePoll」というウィキページを開いてください。例えば、meta.wikimedia.orgのウィキで最も活発であるなら、meta.wikimedia.org/wiki/Special:SecurePoll を開いてください。
  3. そのページにおける指示に従ってください。

wikimedia.amellus.net 上のクッキーが、投票のインタフェースによって認識されるのを可能にしなければなりません。さもなければ、エラーが表示されます。「申し訳ありませんが、あなたはこの選挙で投票を認可された予定された利用者帳簿に登録されていません。(Sorry, you are not in the predetermined list of users authorised to vote in this election.)」というエラーが表示される場合、間違ったウィキにいますので、ホーム・ウィキから「Special:SecurePoll」へアクセスを試みてください。

組織

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日程

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  • 2011年6月30日: 告知。最初の翻訳段階を開始。
  • 2011年7月25日: 利用者投票の詳細と、よくある質問と回答を発行。主要翻訳段階を開始。
  • 2011年8月8日: 全翻訳完了(目標)。
  • 2011年8月15日: 利用者投票開始。
  • 2011年8月17日: 案内メール送信開始(案内不要リストに名前のないすべての有資格利用者対象)。
  • 2011年8月30日: 利用者投票終了。票の照合と集計を開始。
  • 2011年9月1日: 結果発表。

翻訳

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ウィキメディアの共同体を代表する面々がこの利用者投票に参加するのを確実にするため、通知文と利用者投票情報をできるだけ多くの言語に翻訳するのは、重要です。翻訳を手伝うには、翻訳ページを参照してください。あなたが他の言語を話すなら、私たちはあなたの助けを大変喜ばしく思います。