基本原理
ウィキメディアのプロジェクト群には、共通の基本原理があります。この原理は、時間が経つにつれて発展し洗練されるでしょうが、ウィキメディア・プロジェクトの基本的な方向性を位置づけるものとして、極めて重要な理念だと考えられています – 英語で "the founding of the Wikimedia projects" といいますが、これをウィキメディア財団と混同しないよう注意してください(Wikimedia Foundation=やはりプロジェクト群に起源がある)。 この原理に全く賛同できない利用者は、このサイト上で共同作業に携わる限りはこの原理を尊重するか、さもなくば他のサイトに貢献の場を移すことが期待されます。 それができない、あるいはそうする意志がない利用者は、プロジェクトを離れることになる場合があります。
これらの原理には以下が含まれます。
- 中立的な観点(NPOV)を編集活動の指導原理のひとつとすること。
- ほぼ全ての人が(ほとんどの)記事の内容を登録なしに編集できること。
- すべての内容に関して「ウィキ・プロセス」を最終的な意思決定機構とすること。
- 友好的、協調的な編集環境を創出すること。
- 内容を無料のライセンスにより提供すること。実務上、ライセンスは各プロジェクトにより、パブリックドメイン、GFDL、CC-BY-SAやCC-BYなどから選択されます。
- 特に困難な事案の解決を促すため、専断的な決定(fiat)の余地を保つこと。10件前後のプロジェクトに置かれた裁定委員会は、次のような事案で最終決定を下す権限を付与され、例えば編集者を追放するなど特定の拘束力があるものが対象になります。
バリエーション
これらの原則に従う方法は、すべてのプロジェクトで統一されているわけではありません。
- 中立的な観点によらないプロジェクト(ウィキニュース)や、これとよく似た原理として「宣伝の禁止」のみに単純化したものを採用しているプロジェクト(ウィキボヤージュ)があります。また、中立的な観点の適用先がページに含まれる文章ではないプロジェクトもあります(ウィキクォートにおける中立的な観点参照)。
- 特定のプロジェクトでは共同作業や意思決定の手段に、一部、ウィキ以外の方法を採用しています(MediaWiki)。
- 各プロジェクトごとに、フェアユースを許容する方針やその他自由にライセンスされていないメディアを許容する方針が設けられている場合があります(ウィキペディア各言語版)。
関連ページ
- ウィキメディア財団の使命声明
- ウィキメディアの価値基準 — ウィキメディア財団の5つの価値基準
- 一言で言えば、ウィキペディアとは何か? そして、ウィキメディア財団とは何か? — ウィキメディア財団
- ジンボ・ウェールズによる基本原理の声明(User:Jimbo Wales/Statement of principles)
- ウィキメディア財団の基本指針