戦略/ウィキメディア運動/2017/トラック C/プロセス

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プロジェクトと活動

トラックCには主な目的が4点あります:

理解と概要

ウィキメディア運動の将来を左右するであろう世界の動向のキーポイントを理解し、戦略の方向や運動の会話に情報提供

  • 予想される調査内容 :
    • メディア消費の増加の傾向: 現在、人々はどこからどんな手段で情報やニュースを手に入れているのか、それはどのように変わっていくと予想できるか?
    • 読むことの未来: 専門家の予測では、ユーザーと表記した文字はどのように関係を変えていくか?  
    • メディアのプラットフォームの進化形 : 現在と将来、 AI (人工知能) 、VR (仮想現実) や AR(拡張現実)や音声入力による個人用デジタル補助装置 (訳注・携帯端末や電子手帳など) のような発明が、人々の情報作成や消費の方法をどのように変える可能性があるか?
    • インターネットやコミュニケーションをだれでも許される政策 : 自由なインターネット・アクセスに対する脅威と独自のプラットフォームの増加は、すべての人に情報アクセスを提供するというウィキメディア財団の使命をおびやかすか?
    • 検閲: 政府、企業、意図する個人はオンラインの情報をもみ消したりゆがめたりしているか?
    • にせの情報、宣伝活動、「フェイク・ニュース」: 意図的に事実を作り出し、クラウドソースの情報に対する一般の信頼に影響を及ぼす努力の現状は?
    • 資料分野とその進化の仕方 : 人々は今どこで高品質の情報を見つているのか、その変化はどう予測できるか?
    • 知識へのアクセス : 知識へのアクセス、さらに手ごろな価格やインターネットへのアクセス、識字能力や教育などの要因が将来の知識へのアクセスに与える影響とは?
  • 公表された人口統計データを照合して比較し、現在および将来の人口動向、それが世界の知識のニーズに与える影響を把握する
  • 研究は、より広範な戦略プロセスと最終報告書で繰り返し共有される (下記の「より幅広い戦略議論に役立てるために洞察を収集し広める」参照)

注: トラックCの机上の調査とは、私たちの運動を左右するであろう世界の動きを世界規模 (認知度の高い・低い地域両方の動向) で評価することだと決定しています。

認知度や印象、使い方を数値化

現在、主となる認知度が高い地域でウィキメディアの認知度や印象、使い方を数値化し、私たちのミッションを達成する目的でベンチマークを確立、ギャップやチャンスを理解すること

  • 認知度がより高い地域で行なうオンライン調査の重点は次の3つ : (1) 認知度 (2) 感じ方 (3) 使い方
  • 可能であれば目標として、新興地域で実施された研究の枠組み (例えば過去の電話調査および新しい読者の調査) を反映させて、トラックDの研究計画を世界規模で比較し補完する。
  • 質問類の方向 (注:質問はこれらに限定したのではなく、むしろ一般的な話題の範囲):
    • ウィキペディアの認知度
      • 人々はウィキペディア/ウィキメディアを認識しているか? (注 : ウィキペディアがもっとも名前が知られたウェブサイトのため、既定の質問のほとんどはウィキペディアが対象だが、他のプロジェクトについても質問する。回答者が他のプロジェクトを知っている、または使用している場合はそのプロジェクトについて質問がほかにある。)
      • 初めてウィキペディアを知ったきっかけは?
      • ウィキペディアとと比べるならどのサイトか?
    • ウィキペディアに対する感じ方
      • どうとらえているか?
      • ウィキペディアと結び付けて考えるのはどんな価値か?
      • いちばん大切な価値とは?
    • ウィキペディアの使用
      • ウィキペディアの使い方を知っているかどうか、編集をしてみたことはあるか?
      • ウィキペディアのデザイン、使い心地、コンテンツのどこが気に入る/気に入らないか?
      • ウィキペディアを見つける/アクセスする方法は?
      • 人々はほかにどのウィキメディアのプロジェクトを使用しているか? (もしほかのプロジェクトの名前を答えたら、それについてさらに詳しく質問する/)
      • ウィキペディアを使う目的は? どのくらいの頻度で使うか?
      • 何がバリアで、もっとしょっちゅう使えないのか?
      • ウィキペディアを使う理由は何か? (使い道や機能)
  • 国別に発見したことの報告書を、オン・ウィキとその他のトラックと共有。

専門家を惹きつける

私たちが運動、テクノロジー、知識の最適な慣行と動向を学んで統合する際に、専門家を惹きつける。ウィキメディアが関連性と影響を保つ方策を学ぶ。

  • 関係者として、主題に特化した専門家や影響力のある者から、現在および可能性のある資金提供者まで幅広く相談し、会談する。
  • 支持者と可能性のあるパートナーの生態系を構築し、強化する。

プログラムのコンサルタントおよび開催の主要な部分2点 :

  • 開催 : 世界中の運動の指導者や影響力のある者を集め、フリーナレッジとウィキペディアの未来について構造的に話し合う。
    • 認知度の高い地域で、オンラインもしくは直接会う、夕食会、気軽な集まり、あるいは会議形式でイベントを行なう。
    • 可能な限り、そのイベントを既にある会議や運動のイベントと合わせる。
    • イベントを主催し、地元の専門家を招待できる場合は、地元の関連会社およびコミュニティのメンバーと提携する。
    • 促進と議論の構造に最適な慣行を適用する。
    • 洞察を分析し、繰り返し戦略プロセスにインプットする。
  • 1対1の取材 : 関連分野 (メディア、慈善事業、文化、デジタルの未来、教育、技術、政策、運動の策定) における主要な影響力のある人や専門家を100人以内、インタビューする。
    • 主題に関する専門家に定型の取材を行なう。
    • レスポンスを転記して統合し、戦略プロセスに共有する。
    • 可能であれば、地域の専門家および関連会社と提携する。
    • 職員やコミュニティのメンバーに相談して専門家のリストを作る。
  • ウィキメディアに似た分野の情報技術者、たとえば Mozilla、OpenStreetMap、Khan Academy、Creative Commons
  • 政策決定者でウィキメディアの運動とプロジェクトの未来にとって最重要な関心事に影響力のある人
  • 運動を作り出す人で、運動の成長や進化を維持するかについて洞察を共有できる、たとえばリーダー (オープンソース、MOOC、環境、または市民権運動の分野)
  • 文化的な組織で、ウィキメディア運動のパートナーあるいは可能性のある候補になり、フリーナレッジの拡充ができる (たとえば画廊、図書館、記録庫、美術館・博物館)
  • 教育者、学者、研究者で、未来の教育とフリーナレッジを研究して作る人
  • ジャーナリストとメディアの専門職で、無償の情報、信頼性、情報社会の未来を考える人
  • 慈善家で、フリーナレッジと教育を支援する人 (機関団体、私設財団、個人の寄付者や可能性のある寄付者を含む)

会話のガイドと専門家の一覧はまだ作成中です。リストに入った組織・個人から要望があった場合、プライバシーを尊重しながら、オンウィキで組織や個人の名前を公開する最良の方法を検討しています。

洞察を集めて広める

洞察を集めて普及し、戦略の議論の奥行きを広げる

  • 机上調査と意識調査の調査概要報告書を定期的に作りオン・ウィキならびに戦略促進の資料で共有し、運動議論により広く知らせる
  • 集会や個別面談の洞察を統合し、定期的にオン・ウィキで共有
  • ウィキマニア 2017で総合的な研究成果を発表し、コミュニティのメンバーや職員からの意見を収集する; 2017年9月に最終報告書を公表
  • 他のトラックとお互い情報共有を促進する