大量アカウント作成

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現在、ウィキメディアプロジェクトのウィキ上で1つのIPアドレスから24時間以内に作成できるアカウントの数は上限6件です。これはあらかじめウィキを横断した複数アカウントをまとめて(手動であっても)作成しようとする悪意のある利用者への予防策です。アウトリーチイベント開催など、これを超えるアカウント数の作成を行いたい場合もあるかと思います。この制限を回避するいくつかの方法について説明がHelp:大量アカウント作成Learning patterns/Six-account limitにあります。本ページでは、大量作成が必要な場合にどんな選択肢があるか、概略を説明します。

プログラムとイベント用ダッシュボードを利用

プログラムとイベントダッシュボード英語版)を利用してアウトリーチ・イベントを管理する場合、ダッシュボード上で利用者が参加を申し込み調整役がアカウント登録を実行すると、大量アカウントの登録上限が自動的に免除されます。

「アカウント作成者」になる

主なヘルプページ: Help:Mass account creation

そのようなイベントを何度も開く予定があれば、そのイベントの対象となるウィキでアカウント作成権限が必要になるかもしれません。アカウント作成権限はプロジェクトごとに設定されます。そのウィキの管理者やビューロクラットであれば、MediaWikiの既定の設定のままなら、アカウント作成権限をすでに持っているかもしれません。(もしご利用のウィキの設定がわからなければ、利用者グループの権限を開きあなたの利用者グループが「速度制限を受けない (noratelimit)」を有効にしているか確認します。含まれていれば、その利用者グループにはアカウント作成権限があります)。

Single User Login (SUL) によりウィキメディアのどのウィキにおける権限付与でも十分(suffice)です。 そのウィキでアカウント作成できるようになり、そのアカウントはすべてのウィキメディアのウィキで有効となります。 So if you can add the right on a single Wikimedia wiki, you can add this right locally, and the recipient will be able to create accounts locally.(だから、ひとつのウィキメディアのウィキでアカウント作成権限を付与できるなら、その権限はそのウィキローカルでのみ可能で、かつ、権限付与された人はローカルでアカウント作成が可能になります。)

アカウント作成権限を希望するそれぞれのウィキについて:

  • Special:ListGroupRightsをチェックして、そのウィキで、ローカルの管理者もしくはビューロクラットがアカウント作成権限を付与できる設定になっているかどうか、確かめてください。もしできるなら、ローカルの管理者もしくはビューロクラットに連絡して付与を申請してください。 ほとんどのウィキでビューロクラットがこのタスクを行います。
  • それぞれのウィキのSpecial:ListUsers/sysopで管理者やビューロクラットを見つけることができます。
  • すべての管理者やビューロクラットが活動しているとは限らないので、何人かの最近の活動を見て、最近編集している3人を選んでください。
  • その人たちの会話ページに行って、アカウント作成者の権限付与を依頼してください。ご自分がスパマーではなく信頼できる人物であることを証明するため、過去に運営したイベントその他のページをリンクしてください。
  • もしそのウィキの管理者やビューロクラットがアカウント作成権限を付与できない場合あるいは回答が全く得られない場合、Steward requests/Permissionsで申請を試みてください。

そのウィキの人が権限付与の方法を知らなければ、利用者権限付与のヘルプを伝えてください。

特定のウィキ

  • ウィキペディア英語版では、このページで権限申請します。同様にアカウント大量作成に加えてイベント主催者権限承認された利用者 権限をアカウントに認めます (新規ページ立項を認められます)。

IPアドレス上限を一時的に解除するよう申請する

ウィキメディアのイベントを運営する人たちの多くがこのオプションをわかりにくいと感じています。通常、この方法を採用するには、集団でウィキメディアにアカウントを作る際に利用するイベント会場のネットワーク管理者と交渉が必要です。会場の技術チームと良い関係がないと、この方法はなかなかうまくいかないようです。この方法はウィキメディアのイベントを主催するすべての種類の人々に推奨されるものの、通常のイベント運営よりも込み入っていることに注意してください。それでも前述した他の方法と異なり、この方法であれば、投稿回数制限も引き上げられ、同一のIPアドレスで登録した新人編集者には既定で毎分8編集が上限のところ、毎分90編集まで可能になります。この方法による制限解除は、その場の接続環境(例、会場の無線LANなど)を使用する参加者にのみ適用され、自前のネット接続(例、無線データ通信など)を使用する利用者には適用されないことに注意してください。

会場担当者に割り当てられたIPアドレスを十分に確認してください。

最初の桁が 10. または 192.168. で始まるIPアドレスはプライベートアドレスといい、ネットワーク内部で割り当てられたものでルート作成ができません。

またアドレス範囲が 172.16.0.0 から 172.31.255.255 の場合もプライベートアドレスです。

会場担当者に公開アドレスを尋ねなければなりません。WhatIsMyIP.com のようなサイト名を用いると、外部に可視的なIPアドレスの特定に役立つでしょう。

上限数を超えるアカウントの作成を楽にする #top はいくつかあるものの、ときによりIP アドレスを開き標準の手順でアカウント登録を促すほうが適している状況もあり、編集頻度の制限に抵触しないため、特に数百人単位の参加者を集めるイベントの場合が該当します。経験知としては、参加者に自分でアカウントを登録するようにお勧めした場合、対象者は当事者意識を持ちやすいようです。以下にアウトリーチ活動(普及活動)において指定の IP アドレスに対するアカウント作成上限数の一時解除を申請する手順を述べておきます。このビューロクラット案件の依頼がほんとうに欠かせないのかどうか、考慮をお願いします。

  1. Wikimedia のバグ追跡にタスクを記載してサイトを申請するには、プロジェクトタグ「Wikimedia-Site-requests」を付けます (ウィキメディアのタスク追跡機能の詳細はmw:Phabricator/Help をご参照ください)。必要な以下の情報を書き込みます。
    • 主催するイベントの日程 (開始から終了まで) ならびにどの標準時か (ローカルか UTC か)
    • 制限解除する IP 群 (サーバ管理者に確認)
    • イベント参加者の総数の見込み
    • アカウント登録を容認したいウィキの一覧
    • イベント運営を話し合っているウィキページへのリンク、 または それがない場合、いつも利用するウィキに置いた申請者本人の利用者ページのリンク
  2. これらの手続きはぜひ最低2週間前まであるいはもっと前広に済ませるよう強く推奨され、たとえ指定するべき IP が確定していなくても申請だけ先行してください。時間の余裕がない申請の場合には協力してくれるシステム管理者を個別に探す手もあり、チャットのチャンネル #wikimedia-techで呼びかけてみてください。

関連項目として下記もご参照ください。システム管理者向けの手続きでウィキの設定変更はRequesting wiki configuration changes、アカウント作成の流れの拡大はwikitech:Increasing account creation thresholdに述べてあります。

関連項目