Abstract Wikipedia/Historic proposal/ja
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"Abstract Wikipedia"は仮称です。このプロジェクトの名称案はこちらにあがっています。 |
提案
editこの提案は二つの部分から構成されています。抽象的なウィキペディアとWikilambdaです。
抽象的なウィキペディアの目標は、より多くの人がより多くの知識をより多くの言語で共有できるようにすることです。抽象的なウィキペディアはウィキデータを拡張したものです。ここでは、言語に依存しない方法でWikipediaの記事を作成・管理することができます。ある言語のWikipediaは、この言語に依存しない記事をその言語に翻訳することができます。
Wikilambdaは、コードの作成と保守を可能にする新しいウィキメディアプロジェクトです。これはいろいろな面で便利です。あらゆる種類の関数のカタログを提供し、誰でも呼び出しや書き込み、保守や利用ができるようにします。さらに言語に依存しない抽象ウィキペディアの記事から、ウィキペディアの各言語に翻訳するコードも提供します。これによって、誰もが自分の言語で記事を読むことができるようになります。Wikilambdaはウィキデータにある単語や実体に関する知識を利用します。
そうすることで、すべての知識の総和を全ての利用者が共有できる世界に近づくことができます。
提案書
edit抽象ウィキペディアとWikilambdaについて (仮題、コミュニティの決定待ち) | |
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コミュニティの決議 | |
提案の進捗状況 | |
状況 | 認可 |
提案の詳細 | |
プロジェクトの解説 | ウィキペディアの言語版は多く、大きな知識の格差があります。私たちはこれらの格差を埋めたいと考え、コンテンツを一箇所で作成・管理できるようにし、ウィキペディアの各言語版が選択的にそのコンテンツを利用できるように目指しています。これによって、より多くの人がより多くの言語でより多くの知識を共有し、維持し、読むことができるようになると考えます。 その為には、多くの固有の自然言語に翻訳できる方法でコンテンツを表現する必要があります。私たちはその実現に向けて新しいプロジェクトWikilambdaを導入し、知識の新しい形態の作成と管理、カタログ化と評価をもたらし、コミュニティに利用してもらおうとしています。これにより、全く新しい使用事例が生まれ、より多くの人々がより多くの知識を共有できるようになります。 |
多言語版ウィキですか? | 単一の多言語版ウィキ |
想定される言語数 | ウィキデータ同様に多言語版である |
キャッチフレーズの台案 | 多言語版ウィキペディアとwikiの機能性 |
設定するURL案 | コミュニティ単位で命名 |
技術面の要件 | |
必要となる新機能 | 技術計画を参照 |
開発するウィキ | 技術計画を参照 |
関心を寄せる参加者 | |
トークページを参照 | |
プロジェクトのウィキメディア財団理事会承認は2020年5月22日付です。2020年7月2日付で発表されました。
背景 / 裏付け資料 / 既存の議論
editSignpostに掲載された記事ではこの発想をより詳細に紹介しています。以下の資料 - 研究論文、講演のビデオ、プロトタイプソフトウェア - で、さまざまな詳細情報をご参照ください。ウィキラムダ開発計画の詳細な草案も含まれています。
ウィキメディア・コミュニティの議論
edit- メタにおける討議
- ウィキペディア英語版Signpost 記事 - 討議あり
- ドイツ語版ウィキペディアKurier 記事 - (ほぼ前述の preceding!) 討議あり
- メーリングリストwikimedia-lの討議ではウィキラムダ ならびにAbstract Wikipediaを推す論文を紹介
- ウィキデータのメーリングリストにおける討議
- Wikimedia Spaceのブログ投稿
- 2013 メタにおける提案ならびに討議
印刷物
edit- Capturing meaning: Toward an abstract Wikipedia(序文)
- CCC Blue Sky award for the paper(審査員賞と観客賞の2賞受賞)
- 多言語版ウィキペディアの構築 (技術面の要素)
- 知識の総体をめぐる多言語間の協同 (社会的な要素)
動画
edit2つの長い動画はどちらかというとお互いに冗長で、短い動画は長い動画の短縮版であることに注意してください。
- Short intro to Wikidata and Abstract Wikipedia idea (New York, 2019) (18 min)
- Keynote at SWAT4HCLS (Edinburgh, 2019) (56 min)
- Keynote at EMWCon (Daly City, 2019) (1:02h)
- "カッコ記号に挟まれたもの" ウィキラムダをめぐるAmir Aharoniさんとの議論その他の観覧の話題 (1時間41分)
- ウィキラムダに関するインタビュー Shani Evenstein SigalovとDenny Vrandečićの対談 (1時間10分)
更なる情報
editプロジェクト案
edit提案者
editDenny Vrandečićはウィキデータの創設者でSemantic MediaWikiの共同創設者でもあり、さらにクロアチア語版ウィキペディアの初代管理者兼ビューロクラットを務め、ウィキメディア財団2015-2016年理事にも選出されています。2020年6月より正職員として財団に所属、この提案に取り組みます。
別の名前
editWikilambdaは単なるプロジェクト名です。プロジェクトの最初のタスクの一つは、プロジェクトの名前とドメイン名として利用可能なコミュニティを考え出すことです。いくつかのオプションには、Wikifunction、Wikicode、Wikialgorithmが含まれますが、私はコミュニティがさらに良いアイデアを持っていると確信しています。是非、ご意見をお願いします。
関連企画・提案
edit既存の以下のウィキプロジェクトはWikilambdaの影響を最も受けますが、すべてのウィキメディア・プロジェクトはWikilambdaの関数を呼び出すことができます。
- Wikidata - 抽象的なコンテンツをWikidataに保存することが提案されました。
- Wikipedia - 欠落している記事のWikidataのコンテンツを表示できるようにすることを提案しました
Wikilambda/34/jaの側面をカバーする多くの提案があり、今まで長年にわたって行われてきました。関連する提案の数が多いことも、これを実現したいという気持ちの表れだと考えます。この提案では、共通の目標を抽出して、他の提案から学ぶべきことを学ぶことを目的としています:
リポジトリとしてモジュールやテンプレートその他のコードを収納する提案
edit- Global templates - 複数の目標が重複する提案
- Wikitemplates - 上記のグローバルなテンプレート案と同類
- Template repository - 上記のグローバルなテンプレート案と同類
- Global-Wiki - グローバルなテンプレートとモジュールに関する部分あり
- WikiApps - アルゴリズムと機能にアクセスを提供
- WikiAI - MLモデルのリポジトリ
言語プロジェクトの提案
edit- Wikilanguage - ウィクショナリーよりも詳しい言語学専門家の知識をウィキラムダに記録するべき
- Girgit - ウィキラムダで開発できる可能性
- Wikilinguistica - 構文や文法などの 情報
- Wikidioma - 合意や却下その他の情報
- Wikipedia Virtual Mind - ウィキラムダへの統合は要検討
構造化データをプロジェクト間で導入する提案
edit- WikiSandy - 意味論的にウィキペディアのコンテンツを索引化する
- Konsciajxo - 上記とほぼ同等だが目標はさらに遠大
- WikiCode - 発想はほぼ同等
- Wikibot - ウィキペディアのコンテンツにアクセスを提供
数学および科学の知識を収集する提案
edit- WikiDerivations - 科学モデルを集めて相互関係を提示
- Wikimath - 数学対応のウィキ
- DRMF - 数学の方程式をキャプチャ
- Wikimedia Pi Abacus - 計算
- WikiProves - 定理、補題を取り込み、それらを相互に関連付ける
- WikiTeched - 開発他に使用するIDEの提供
- EncycloPDia - コンピュータによる知識のエンジン
- WikiCalculator - ウィキラムダに実装可能
ドメイン名
edit名前によります。
サポートおよび議論
edit私たちには新しいプロジェクトを始める効果的な究極のプロセスがないので、かつてウィキデータの立ち上げ時と同じような道を歩もうとしています。当時はマルクス・クレッチェと私と他の人たちで構想に耳を貸してくれる人を探しては説明してまわることから始め、とうとう誰もが飽きてしまうとプロトタイプを試行し、また討議を重ね、皆さんからのフィードバックを集めては常に改善するという手順で進めました。そこからさらにコミュニティ、利用者の皆さんと財団の三者間で、実際にそれを実行するコンセンサスを得る段階まで、どんどん具体的な提案をしたのです。そしていよいよ、実現しました。
この目標実現がコミュニティの関心事であると提示し、その後、理事会に持ち込んで当プロジェクトにコミットをお願いすることを目指します(これはあらすじで - 詳細は皆さんと詰める予定)。ただ、理事会が手放しで賛同するには、このプロジェクトへの支持を証明する必要があります。
この提案の趣旨に賛成していただける利用者の方は、ノートページで賛成票の投票をお願いします。
また、提案趣旨や事業計画についての議論や保留は、そちらで行う必要があります。
ウィキペディアやウィキデータその他のプロジェクトと同じように、最初はクレイジーな発想です。私たちの他のプロジェクトよりもおかしいかもしれません。そして、最終的には何千人もの人々が協力して取り組まない限り、私たちに成功の道はありません。これまでの実績で成功した方法は唯一、公開にして当初から共同で取り組み、今後の道筋を話し合い、一緒にプロジェクトを作っていく方法だったのです。
メーリングリストへのリンク
edit- wikimedia-l メール (上記のこれまでの議論もご参照ください)
デモ
edit- 導入試作版の公開はGithubを参照
- 試作版の概要を手軽につかむには解説walkthroughの通読がお勧め
- その他の 実装はGraalVMが掲載