ウィキメディア財団/コミュニケーション/見えないウィキ

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見えないウィキ

画像にはパワーがあります。実は文字よりも写真の方が記憶に残ると知っていましたか? あるいはウェブ空間では検索エンジンがウィキペディアでも画像がある記事をないものよりトラフィックを集める傾向があり、結果としてヒット率が上がることはご存知ですか? 上記の2件は、オープンな知識の生態系にある緊急の課題、つまり黒人系や先住民や有色人種(BIPOC=Black people, Indigenous peoples, and people of color)の人たちを画像で示していない点の要素の一部にすぎません。では、ウィキペディアに画像がない BIPOC の伝記がこんなに多いとは、どう考えれば良い? 読まれないままスルーされ伝わらないストーリーや、誰も見たことのない顔がそれだけ多いということです。

見えないウィキ用バナー
紹介動画

視覚資料

SNS ツールキット

当イニシアティブについて、ぜひ皆さんのSNS人脈を介して広めてください。ご参考まで、以下に主要な細部、リソースや草稿を載せています。タグ付けとウォッチリストに載せてフォローをお願いします。

ハッシュタグは #WikiUnseen を採用、2月いっぱい新しい画像を以下のように掲載する予定です。

  • 2月9日:エスター・グリフィスによるアスキス・ザビアーとマーシーデス・リチャーズの肖像画
  • 2月16日:Bukhtawar Malik によるメイ・ミラーとウィリアム・グリーブスの肖像画
  • 2月23日:Enam Bosokah’s によるマリアン・エウラワ・アディー(Marian Ewurama Addy)とローズ・ディエン=クンツ(Rose Dieng-Kuntz)の肖像画

SNS のハンドル名

投稿のサンプル

他のチャネルで広報するなら、以下の下書き案を応用してください。(たとえば Facebook, LinkedIn。)上記のSNS他には適宜、ハンドル名を設定してあります。Facebook や LinkedIn でアカウント名にタグ付けや言及するときは、それぞれの使い方を守ってください。投稿に追加できる画像はたくさんの中から選べます。

  • 山ほどある知識共有の場と同じで、@Wikipedia は視覚的な代表性が欠けていて — 中でも黒人、先住民、有色人種は遅れています。これを変えようと、@Wikimedia では新しい取り組みに @behance と @afroCROWDit と取り組みます。#WikiUnseen を見つけよう ↓ unseen.wikimedia.org
  • これは #WikiUnseen というもの:このプロジェクトは世界を変えた人物なのに、@Wikipedia に写真が載っていない黒人その他の世界の多数派に焦点を当てるプロジェクトです。詳細を知って参加しよう ↓ unseen.wikimedia.org
  • ハッシュタグ#WikiUnseen をつけて探す。協賛は@Wikimedia、@afroCROWDit、@Behance、さらに黒人の視覚的な代表性を高めようとする芸術家3名は@Wikipediaとさらに広い範囲を目指しています。unseen.wikimedia.org
  • 画像1枚ずつ、歴史像を描き直して:#WikiUnseen を見つけよう。この新プロジェクトでは黒人や先住民、有色人種の人々の視覚的代表性を@Wikipedia とさらに広い範囲で高め用としています。wikimedia.org
  • アーティスト3名、地域は3つ、約束は1つ:著名なのに肖像が @Wikipedia に掲載されていない黒人の人々の顔を見せます。このイニシアティブを #WikiUnseen(ウィキ・アンシーン)といいます。詳細と参加の手順は、unseen.wikimedia.org をご参照ください。

ここに至るまでの背景

ウィキ・アンシーン Wiki Unseen プロジェクトの創立はオープンな知識の環境にある視覚資料の格差を認めたことから始まりました。まず特筆性のある BIPOC の人々でウィキペディアに画像のない2,000人を選び、提携先のAfroCROWD(アフロクラウド) の協力を得て歴史に残る 20 人にしぼりこんであります。また別の提携先であるBēhance(ワン・ビーハンス)の専門家に相談し、私たちが選んだ特定の領域を説明するため、その分野の芸術家を3名ずつ紹介してもらい、それぞれ掲載したい人物を2名ずつ選んでもらいました。制作を委託した自作のオリジナル作品は、フリーに利用できるように – クリエーティブ・コモンズ帰属継承ライセンスを付けて公開してあります。ウィキメディアのコミュニティと世界の皆さんを支援して、これらの歴史上の人々 – 長い間、目にすることがないままだったその風貌を – 視覚的に表現できるようにします。(※:目にしたことがないウィキ)

これほど複雑な問題に対処し、永続する変化を起こすには、方法はいろいろあるはずです。では、なぜこのアプローチを選んだのか? 著名な人物を画像化するなら、知識と創造性を組み合わせたい、それが新進気鋭のアーティストで主題の人物と同じ地域の出身者に、才能を世の中に知らせる場所を芸術性があってユニークな方法で提供したいと考えました。アートはインスピレーションを与え、変化を起こし、人々に人文の理想を共有しようと奨励しますし、そうすると、この喫緊の問題にむけた認知度を高めることに結び付きます。この複雑な問題に取り組み、永続的な変化をもたらす方法は複数あります。 なぜこのアプローチを取ったのでしょうか? 知識と創造性を組み合わせるために著名な人物を描き、その一方で、それらの人物と同じ地域出身の新進気鋭のアーティストに、その才能を芸術的かつユニークな方法で世界と共有する機会を提供することにしました。アートは人々にインスピレーションを与え、変化を促し、ビジョンを共有することを奨励し、それがこの差し迫った問題に対する意識の向上につながる可能性があります。他にも可能性のあるアプローチには実際の写真を入手し、ウィキメディアのプロジェクト群に適したライセンスの下で公開する方法も含まれます。ただしその調達を成功させるには高額または定期的なライセンス料の支払いや長引く交渉が関係したり、あるいはまた家族の所蔵品から写真を一般公開してもらうには、手続きが必要な場合があります。

ご参加ください

ウィキペディアで写真のないページは、これらだけではありません。コミュニティ主導のプロジェクトで、ウィキペディアほかあらゆる場所における知識のギャップを埋めようと目ざすところは複数あります。この情報源は「だれの知識」プロジェクトのために作成され、ウィキペディアでまだ見ることができない図像を描こうとする人の役に立つガイドとして機能すると期待されます(Whose Knowledge)。写真を見ながら特定の人物の肖像を描くなら、インスピレーションを得たり参考にする資料は写真。ただし自分の絵は次の枠組みのどちらにも入らないよう、注意してください。(1)複製 – 同じ画像を別の方法でコピーしただけ。または(2)派生作品 – 新しい作品だが、オリジナル作品を見分ける多くの要素をそのまま備えている。

英語版ウィキペディアだけでも、写真が欠けている人物伝は 100 万件以上あります。皆さんの才能を共有したい、視覚的な知識の格差を埋める活動に協力したい場合は、イラストを作成してウィキメディア・コモンズに送信しましょう。開始前に送稿が受理されるかどうか、以下の手順をよく読んで確認してください。

画像のない著名人

手伝いたいけど方法がわからないという皆さん、以下の一覧に著名なのに画像がウィキペディア—あるいはどこにも載っていない BIPOC の人々を載せましたので、目を通してください。ウィキペディア掲載物が全てそうであるように、アップロードされた作品の事実関係が正しいかどうかが重視されます。皆さんが作品を投稿するときも主題について調査し、その出典と結果を投稿すると、検討と評価を受ける時に役立ちます。私たちの知識がもっと広まるように、ぜひ皆さんの才能を活用した作品を共有してください。

特筆する場合を除き、リンク元は英語版ウィキペディア。

キャンペーンに参加するには

ウィキペディアは人の力に支えられており、そのせいで人の先入観に影響されがちです。また時代を超え、世界の多くのグループは社会構造に埋め込まれた機会の不平等や具体的な表現の不均衡に耐えてきたのですが、ウィキペディアにもそれらの矛盾が影響しています。ウィキペディアが人知の豊かな多様さをもれなく反映するよう、皆さんもボランティアに加わってください。たとえば既存のプロジェクトにはフランス語系の「Les sans pagEs」、〈誰の知識〉(Whose Knowledge)プロジェクトの女性を主題にしたビジブル・ウィキウィメン「#VisibleWikiWomen」、写真が足りないページに取り組む「Wikipedia Pages Wanting Photos」があり、皆さんがご自分の才能を共有されるようお待ちしています。

よくある質問

まだ目に見えないウィキって?

見えないウィキ(Wiki Unseen)はウィキメディア財団のプロジェクトとして、AfroCROWD(アフロクラウド)、Behance(ビヘンチェ)と呼ばれ新進気鋭の芸術家および創造性に注目するるグローバルなネットワークと提携しました。この企画はパイロット段階で、一部の国で「黒人歴史月間」となる2月に合わせて、ウィキメディアのプロジェクト群で黒人人物6名を描いた視覚素材を増やそうとしています。「見えないウィキ」は、実は目に見える格差から生まれており、ウィキメディア運動には知識の公平性と表現を推進する既存の取り組みがあり、それらに触発されました。私たちの期待は、このモデルがウィキメディア運動のほかの場所でも再現されること。これらの作品制作を委託して、成果物をクリエイティブ・コモンズ表示継承ライセンスに基づいて公開したい、世界中の誰もがウィキペディアやウィキメディア・コモンズその他の場所で無償で使えるように願っています。

今の取り組み方はどう選んだの?

システム化された過小評価ほど複雑な問題は、取り組み方も永続的な変化をもたらす方法も複数あると理解しています。著名な人物を絵に描くと知識と創造性の組み合わせができる点から、私たちは対象の人物と同じ地域出身の新進気鋭のアーティストが才能を世界と共有する機会しようと、私たち独自の方法を提供することにしました。肖像にアートを採用した効果は、人々にインスピレーションを与えること、変化を奨励して、理想の共有を促すことができ、翻って、差し迫ったこの問題に対する意識向上につながると期待します。

同時に、写真の入手と公開は、常に無料ライセンスの CC0 その他に基づいて実現するとは限りません。英語版ウィキペディアではそれが契機となり、無償ではないコンテンツの方針に別の見出し「無償で使える代替品なし」を立てて、相当する画像をまとめてあります。(素材の)調達が成功したとしても、多額の一時払いライセンス料または定期払い、交渉を継続することまたは家族の収集品の写真なら一般公開の申請を求められる場合があります。「見えないウィキ」の取り組み方では視覚的な知識の格差を埋めるためライセンス要件が CC0 の写真の調達を補完し、過小評価された芸術家がウィキメディア運動に参加して何かを提供するとき、制限を受けずに自分が伝えたいストーリーを表現できるよう、設計してあります。多様なアイデンティティを持つ人が自分らしい姿を表現されたと感じるように、無償の知識にアクセスして貢献できるようにすること、それは公平性と包括性をウィキメディアのプロジェクト群内外で高める鍵なのです。

このプロジェクトの趣旨は?

目標は黒人(Black)、先住民、有色人種としてその画像がウィキペディアあるいはインターネット全般に載っていない人々の像を掲載する(描く)ことにあります。このプロジェクトの開始に合わせて、異なる3つの宗教から著名な黒人6名を採用した理由は、このイニシアティブを立ち上げる2月、すなわち世界のいくつかの地域で黒人の歴史月間を祝うときだからです。