ウィキ道場
ウィキ道場とはウィキペディアンの集会で記事を共同執筆する活動のこと。
当初の発案
元はVassia Atanassovaが2014年12月20日にCEE会議(キエフ)で行った、Nikola Kalchevの発案に基づく講演「ウィキ教育者のサバイバル道具:ブルガリアでの実践から生まれた教育の実習」(The Wiki Educator's Survival Kit: Some Tried and Tested Teaching Experiences from Bulgaria)に端を発している。これは2015年の中央ヨーロッパ会議(2015 Central and Easter Europe Meeting・エストニア国Voore)で初めて実行され、成功を収めた。
- オタク専門
- ステップ0: 「コーディング道場とは?」(What is Coding Dojo?)を読み、ウィキペディア編集に当てはめて考える。
- ステップ1: 参加者を1室に集める(理想としては最低7人)。新規あるいは編集するページを選ぶ。
- ステップ2: 「パイロット」「コパイロット」を1名ずつ選ぶ。パイロット役はキーボード操作を、コパイロット役はアイデア出しを担当。残りの参加者は2人の操作を見学。
- ステップ3: およそ7分が経過した時点で、パイロット役は役目を終え、コパイロットと交代。その他の参加者からコパイロット役を選ぶ。
- ステップ4: ステップ3を繰り返し、参加者全員がパイロット役を経験したところで終える。
- 予想される結果: 知識と技術をシェアする + バランスの取れた内容
説明
ウィキ道場はコーディング道場からヒントを得た共同作業で – 対象はコンピュータ・プログラマで、その内訳はウィキの編集の経験値が異なるウィキペディアンのグループとする。グループから「パイロット」 – その室内で発言できこの人だけキーボードを使う役と「コパイロット」 – 発言を許される役をそれぞれ選び、残りの人々は見学する。持ち時間は7分で、パイロット役は役目を終えて見学者になり、コパイロットはパイロットと交代し、見学役からだれかひとりがコパイロットになる。理想的にはグループの定員を10名として、合計90分のうちウィキ道場の開催時間に70分を割り当て、残り20分でディスカッションをするとよい。どの記事を編集するか選ぶのは(ウィキ道場の)主催者で、セッションの最初に参加者に発表する。編集作業はスクリーンに投影する。
記事の共同執筆により、編集者は他の参加者の編集スタイルを学ぶことができる – その例とは:
- ソース(情報源)を追加するタイミング(文を書く前か後か、無視するか)
- ソースの探し方
- 他の参加者が妥当だと認めるソースの種類
- それぞれのソースの出典の書き方
- 人気があるテンプレート
- カテゴリの決め方
等々。
特に出身が異なるウィキからの参加者と一緒に作業をする場合、それぞれのウィキで通用しているルールや最善の慣習を互いに知り比べることができる。
主催者向けのヒント集
- 設定を準備する
- 開始前にトピック(複数可)を用意しておく
- 参加者にルールを覚えてもらう
- 計時とまとまりを管理する進行役を置く
- 締めの協議にあてる時間をたっぷり取る
- フィードバックを集める
- 面白くする!
関連項目
外部リンク
- ウィキ道場の映像記録。参加者:Vassia Atanassova & Nikola Kalchev
- ウィキ道場と野球(Baseball in a Wikidojo)— ウィキ道場に関する記事。出典はhttp://wikistrategies.net/