教育/ニュース/2023年10月/CBSUA、フィリピン・ウィキ・コミュニティとビコール語版ウィキペディアと提携、ウィキ教育を始動

CBSUA、PhilWikiコミュニティとビコール語版ウィキペディアと提携、ウィキ教育を始動

ウィキペディアとの個別の連携は有益であると立証されており、貴重な参考資料の作成や、既存のコンテンツ強化が実現します。しかし本学が踏み出した先駆的な一歩とは、これらの取り組みを組織しウィキの教育系のコミュニティに委託することで、編集ボランティアの生産性が向上すると期待できる点にあります。本学の分校舎 CBSUA-カラバンガでは継続的な協働の維持および強化について、2023年10月25日付の CHDC 会議室で CBSUA ウィキ教育財団プロジェクトを正式に発足しました。("※"=Wiki Education。)

要約: 中央ビコール農業大学(CBSUA)とフィリピン語版ウィキ・コミュニティ(PhilWiki )およびビコール語版ウィキペディア・コミュニティと協働し、わくわくする取り組みに新しく着手しました。このパートナー関係は2012年に芽生えたもので、2017年から本学の教員と学生が参加するカンファレンスや研修課程が始まりました。これらの取り組みに積極的に貢献してきた本学の著名なウィキディアンに、リア・バナスタオ=スマリノグ、ザイラ・ヒラ、マービン・モーリン、エルバート・バエタ、ジェンリー・バラキアオ、ヘローム・イポリトが数えられます。("※"=Central Bicol State University of Agriculture。Leah Banastao-Sumalinog, Zyra Hila、Marvin Molin、Elbert Baeta、Jenly Balaquiao、Jerome Hipolito。)

CBSUA Wiki 教育プロジェクトの理想は、大学として教職員も教鞭をとらない専門職も学生も知識を一般社会とシェアするため、ウィキメディアを自分たちの指導や研究、拡張や制作のサービスに統合することにあります。この革新的な取り組みは CBSUA ウィキクラブが管理を担当し、この団体は教員と非教職員、学生と卒業生で構成されます。

このプログラム立ち上げ時に発表された最初の活動は、一連の編集大会(エディタソン)を含みます。これらのイベントでは新人ボランティア編集者60名を引き付けて CBSUA ウィキクラブに統合して育成すること、ページの新規立項または内容の改訂500件を目的として、期間を2023年10月25日から翌2024年6月21日までと設定しています。ビコール・ウィキペディア・コミュニティのご好意で、編集大会の形式をとり優勝した編集者には賞品が贈られます。

ダリエル・パルミアノ博士(CBSUAカラバンガ校舎責任者)は立ち上げの場で意義深い演説をして、知識は現代で最も貴重な財産であると述べました。博士によると、急速な技術進歩と情報拡散によって時代が定義される今、知識は究極の資産に押し上げられたと強調しました。

しかしながら博士は〈商品化〉と経済的利潤の重要な違いを明らかにし、この2つは必ずしもイコールではないと主張します。定義を広げるなら、知識をよりアクセス可能で利用しやすい形に戦略的に変換することは、商品化に含まれるといいます。その心髄とは、社会のどの層にとっても最高に有用で人々に最大に関連する知識を目指すことだそうです。

博士は、特定のプラットフォームで仮想の自分自身が存在できるならば、その仮想の自分は権力に転じると指摘します。デジタルな存在とその波及効果が表舞台に立つ現代、博士はウィキペディアのようなプラットフォームを利用してグローバルなコミュニティから知識にアクセスできるようにすることの重要性を認識しました。デジタル分野に貢献する個人や機関は、単に知識の普及にとどまらず、その影響と波及効果を強めていきます。

発足式に参加した人々の一部を紹介します。ロシェル・ヴィラフェルテ、イェシカ・オコナー、アントネット・タン、ハミル・アン・アレナ、ベルナルド・イポリト、エドウィン・ブレバ・ジュニア、ヒェンリー・バラキアオ、クリストファー・マゲラン・レイタ、イロナー・ヤン・デ・メサ、アンナ・グレース・ビジャリコ、カトリーヌ・アルガ、フロデリザ・レロソ。ヘローム・イポリト、ヘフリー・アルマザー、アミエル・ヘイ・ラモソン、アロンドラ・キム・マルティネス、ヴァネッサ・ルナ、アンへリカ・エレーラ、ヨアンナ・アリソン・ボルハ、ラブリー・レシレ・フロレスカ、イタリー・パソビーヨ、フローレンス・エリカ・バレスフィン、ハメラ・ゴンザレス、メアリー・ローズ・デ・メサ、リア・バリラ、ホアン・サルセド、ライアン・ギシック・ヒンマ・ボサンギト。

ウィキペディアの公開編集方針から正確性に関する懸念が生じる点について、フィリピン・ウィキ・コミュニティ創設者アルヴィン・サント・トマスさんは編集ボタンの目的とは、破壊行為を奨励するためではなく、コンテンツの品質維持のためでと強調しました。学術コミュニティがCBSUA教育ウィキに参加すると、その信頼性はさらに強化されます。同氏は参加者に対し、ウィキを大切にしてほしいと呼びかけ、使い道は教育と研究、コミュニティへの参加、コンテンツ制作にするように促しました。("※"=Irvin Sto. Tomas)。

CBSUA ウィキ教育では他のローカルのウィキコミュニティの取り組みを支援する所存であり、その中で次のものを実施しました。ウィキ・アジア月間(2023年11月)、ウィキラブ・食品(2023年12月)、バランガイ・ウィキプロジェクト、カビコラン・ウィキ教育プロジェクト、カトゥオド・ウィキプロジェクト(2024年1月)、ウィキラブ・視覚美術とウィキラブ・民族文化(2024年2月)、ウィキギャップ(ウィキ・ウィメン=2024年3月)、今後の開催予定はウィキラブ・文芸、ビコルノン・ウィキ・プロジェクト(2024年4月)、ウィキラブ・地球(2024年5月)、ウィキラブ・音楽、そして編集大会の最終盤には受賞者の表彰式があります(2024年6月)。("※"= WikiProyekto Barangay, Wiki Proyekto Edukasyon sa Kabikolan, Wiki Proyekto Katuod。)

本学(CBSUA)とフィリピン・ウィキ・コミュニティが締結した活動契約には、両当事者の責任の概要を示してあります。本学カラバンガ校舎の国際関係室とフィリピン・ウィキ・コミュニティおよびビコール語版ウィキペディア・コミュニティが取り組む共同プログラム「CBSUA ウィキ教育」では、フィリピン初の大学発信のウィキ・コミュニティとして重要な里程(マイルストン)を記しました。