コミュニティ要望調査/要望一覧の将来像/要望一覧の将来像

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コミュニティ要望調査の将来像

コミュニティ要望調査は、ウィキメディア財団の コミュニティ技術チームが毎年実施する調査です("※"=Wishlist Survey Wishlist Survey)。 この調査では技術面の改善に意見を求め、ウィキメディアのプロジェクトで活動するコミュニティ参加者のうち、ワークフローをめぐる高度な知識を持つ人に呼びかけています。

コミュニティ要望調査のアイコンはランプ型

コミュニティ技術チームでは2015年11月、ウィキメディアの編集者にとって最も重要な機能と修正を特定しようとして、プロジェクト横断的な要望調査を始めて実施しました。当チームはウィキメディアの全プロジェクトから投稿者を招いて参加してもらい、提案をあげてもらいました。2週間かけて提案を募集し、投票にかけて最も関心のある提案に票を入れるように参加者に呼びかけました。

それ以来、この手順には毎年、少しずつ変更を加えて繰り返してきました。当チームは調査結果に基づき、次の実施回までにどの要望を配信できるか決定します。

要望調査は直近で2023年に実施しました。ウィキメディア運動内のニーズは 増大し続け、コミュニティ技術チームは次回の同調査を実施する前に、将来に向けて手順をどのように改善すると良いか把握しようと、これまでに蓄積したフィードバックを見直しました。

コミュニティ要望調査の課題とニーズ

要望調査とは、地球規模のウィキメディア運動内の利用者の皆さんを対象としたサービス提供を目的としています。開始の2015年以降、実施の形式は8年にわたってほぼ同じでした。確かに重要なサービスではあるけれど、利用者のニーズや技術の複雑さがどんどん増大するのに、この手順では対応できなくなってきたことは既知の事実です。理由はさまざまで、技術面とリソース上の問題、ウィキメディアのプロジェクト群に数多くあるコミュニティで十分に認識されていないなどです。

要望調査の手順は、結果を管理しやすく、参加者と担当チームの両方にとって有意義なものになるよう、変更を加える必要がありました。当コミュニティ技術チームの重点は優先項目の提供でしたが、ウィキメディア財団内の他のチームはさまざまな段階で要望を評価し、開発を支えてきました。その間にも、当チームはこの手順をさらに深く検討しなければならないと認識していました。

この先の道すじ

コミュニティ要望プロジェクトのトークページでは2022年12月時点の会話で、早急に現状を見直す必要があると示唆されました(解体の提案および実施回ごとの協議を参照)。 その後すぐに当チーム内で、要望調査の将来をめぐる議論が始まりました。その目標とは現状評価と、新しいモデルを提案してコミュニティから技術面の要望を募集し、対応のメカニズム改善でした。改訂準備のこの段階で、当コミュニティ技術チームでは、次のような複数の目標を特定しました。

  1. 人脈関係の改善:要望一覧を素材に、ウィキメディアというプラットフォームの体系的な問題解決に向け、利用者をウィキメディア財団の製品技術計画が進める主題にもっと効果的に巻き込んで結び付けること(対象は初学者や経験の浅い投稿者を含む)。
  2. 訴求する閲覧者を増やす:過小評価されてきたコミュニティの参加者が要望調査の手順をもっと利用しやすくなるように、問題解決協働の機会を作ります。
  3. 他の要望一覧と協力する:」ウィキメディア運動内に既存と新規の要望一覧の課程があるので、戦略的計画を作成しそれらと緊密に連携します。

成果の見通し

目標達成は受付手順の効率化が進み、その後の負荷が分担しやすくなると期待されます。技術面でさらに大きな問題とは、財団年次計画の評価過程との対応にありそうです。受付手順と連携のやり取りが今よりも可視化され広く周知されると、場合によってはボランティア開発者が重要な問題に最もローカルなレベルで関与できるようになり、サポート提供が必要な場所と時期に適応できるようになります。

日程

2024年1月

  • コミュニティに更新情報を伝え、要望調査の将来像について説明しました。
  • コミュニティ技術チームの主任部長の採用手続きを完了。

2023年10月

過去3年分の範囲で特筆する価値のある要望の聴き取りを実施。

2023年9月

コミュニティ技術チームの主任部長空席に関して求人手続きの開始。

2023年8月

  • 要望一覧のコンパイルとこれまでの指標の分析に着手
  • 当チームはウィキマニア2023提案を示しました。交流の中で聴衆にいくつかの質問をしており、要望調査に関する認識や受け止め方、意見を聞き取ろうとしました。 以下にそのまとめと全文を結果とともに載せ、結果は こちらのセッション発表の録画でご覧いただけます。
    • 現地参加した人の67%が要望調査に参加
    • 参加者の8%から要望が集まり、それに対して参加者の31%が議論に参加したり要望へ投票
    • 参加者の5% は直接、要望の技術面の作業を担当
    • どの目標も要望一覧の成功に向けて重要だとして、参加者が投票した3件の得票率はほぼ拮抗しました。
    • 参加者はさらなるサポートの必要性を強調し、要望一覧の成功を目指してコミュニティ技術班や財団やコミュニティが担当する計画立案とリソース配分、広報連絡や使命のニーズとの調整、貢献者との直接協力など、実行可能なステップも対象として提言しました。
    • 参加者はまた、要望調査プロジェクトのニュースレターを希望し、今後の進捗状況に関する最新情報を入手したいとも示しました。

関連項目