抽象的なウィキペディア/更新情報/2021年03月17日
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- ロゴ案の投票をしめきり、辞書学の30日間イベント Lexic-o-days が始まりました。
ロゴ概念の投票
今週初め、ウィキファンクションズのロゴ案選挙が終了しました。 投票過程でとてもたくさんの参加をえることができ、たいへん感謝しています — 正直なところ、私個人は参加者が十分に集まるかどうか、心配していました。
ウィキメディア関連のプロジェクトは前回、2012年に実施しました。Wikidata をゼロから立ち上げ、ウィキボヤージュをウィキメディア財団で受け入れました。 ウィキボヤージュはすでに支持基盤として活動するコミュニティを伴い、ウィキデータの初期にはあちこちの対面型のイベントでプロジェクトの紹介を重ね、グローバルなウィキメディアのコミュニティの皆さんと会話を重ねました。 これらプロジェクトでロゴ投票を2012年と2013年に実施、ウィキデータの投票者は合計493名、ウィキボヤージュは同521名でした。
これらの実績に及ばないのではないかと心配したのは私です。グローバルなイベントという観点からすると、ウィキマニア延期により、ウィキファンクションの重要性を実際に皆さんに説明できませんでした。 ウィキデータの場合はウィキマニア 2012 がとても大きな起爆剤となり、興奮を伝え質問に応じ、ウィキデータを試しても良いというウィキペディアのコミュニティとも出会いました。 ウィキファンクションズの場合、バーチャルなイベント多数に参加してきましたが、どれくらい関心を高めたのか実感できず、私たちの作業が皆さんに十分に伝わったか、いまひとつわかりませんでした。
そのようなわけで、ウィキファンクションズのロゴ案投票に561人もの人々が参加、ロゴ概念の22候補に対して1051票を投じたとわかり、非常に嬉しく感じました。候補はほぼ50件の提案とその類型から絞り込んだものです。 第1週の競走は差がほとんどなく、やがて特定の候補が勢いを増し、次点との差を引き離しました。 11番の提案は124票を獲得、コミュニティの一番人気でした。
次点は112票を得た5番提案で、107票かくとくの9番提案が続きます。 (得票第1位の票を検証したものの、他の提案の得票は未検証のため、得票数はかくていではありません。)
実は私のイチオシの提案は1位に入らず、4位圏内どころか下から4番目という結果となり、ちょっと悲しいです。
現在は投票結果をウィキメディア財団法務部に申し送り、最上位のロゴ案の検証中です。 これが終わると、ロゴをデザインチームに示して考えてもらいます。 その段階まで、プロセスには事情により延びたとしても4から6週間を見こみ、4月末にはデザインを改良したロゴを公表したいと望んでいます。
第1位の概念を提案した利用者NGC 54さん、おめでとうございます! 上位入賞のロゴ案を提出したJon Harald Søbyさん、Steven Liu Yiさん、おめでとうございます! ロゴ案の提案ならびにコンテストに投票された皆さん、どうもありがとうございました。
辞書学の30日間 Lexic-o-days
ウィキデータチームではウィキデータにおける辞書学データに注目するお祭りイベントを開催中で、ウィキファンクションズならびに実質的に抽象ウィキペディアの将来性にとって鍵となる部分をにないます。 辞書学の30日プログラム 30 Lexic-o-days program を閲覧し、何が進行中か知りたい場合はぜひ参加あるいは話題を推薦してください。
抽象ウィキペディアならびにウィキデータの辞書学拡張機能の対象言語の申し込みを受付中です。 現状の申請は7件で、〆切は4月7日水曜日です。
30日間の辞書学デー Lexic-o-days には対象言語の選択について、質疑応答会を開く予定です。 2回、それぞれタイムゾーンを変えて次の日程で実施します。いずれもUTCで、3月30日火曜日17:00ならびに翌火曜日の4月6日03:00 開始。
その他
スペインの雑誌『XLSemanal』(エクスエルセマナル)は国内の発行部数最多で、抽象ウィキペディアの記事を掲載しました(大部分は今年初めドイツ語雑誌シュピーゲル『Der Spiegel』が載せた記事の翻訳。)
アラン・チューリング研究所 Alan Turing Institute(イギリス)で知識画像化関心グループ(Knowledge Graph Interest Group)開設にあたり、抽象ウィキペディアならびにウィキファンクションズのプレゼンテーションを実施しました。 動画を近日公開の予定です。